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シリコンバレーと起業家

内藤聡|アメリカ

シリコンバレーでは、前職の給料、年齢、出身、子供の有無を聞いてはいけない

──日本の感覚と違う部分が多いと思うのですが、そのあたりはどのように学んだのでしょうか。

内藤:先輩の起業家でいつもお世話になっている小林キヨさんや米国の弁護士に聞くなどして、勉強しました。キヨさんのような、先輩の起業家が色々と教えてくださるのは大きいです。そのおかげで、知らないでうっかり落ちてしまい兼ねない落とし穴に落ちなくて済むので、すごく助かります。以前の記事でも言いましたが、今は自分含め20代から30代の日本人起業家がシリコンバレーやサンフランシスコで徐々に増えてきたので、先人から学びやすくなってきていると思います。

──ここまでシリコンバレーで起業をする上で、アイデアが決まってから資金調達までの流れをお伺いしてきました。最後に、内藤さんからシリコンバレーで起業したい人に伝えたいことがあれば是非お願いします。

内藤:シリコンバレーでの起業は以前に比べれば、とてもやりやすくなっていると感じます。みんながみんなシリコンバレーで起業すべきだとは思いませんが、本気でやりたいと思える人はどんどんやった方が良いですし、私みたいな英語も話せない、資金も人脈もない状態で、シリコンバレーに来た人でも、なんとか会社は経営できています。もちろん、経営するだけが目的ではないので、今後数年で結果を出していきます。

ただ、こっちで起業してすぐ日本に帰ってしまう人で多いのは、事業がすぐうまくいくという期待値でくる人です。
2〜3年くらい芽が出ないのは、投資の期間と捉えて挑戦するのが良いと思います。大体事業は最初はうまくいかないので、最初から全てうまくいくと思って来ると、すぐに心が折れてしまいますが、数年はうまくいかない覚悟を持って来ると、肝を据えて挑戦できます。本気でシリコンバレーで大きな事業を作りたいと思っている人は、どんどん挑戦して欲しいです。

 

Profile

著者プロフィール
内藤聡

Anyplace共同創業者兼CEO。大学卒業後に渡米。サンフランシスコで、いくつかの事業に失敗後、ホテル賃貸サービスのAnyplaceをローンチ。ウーバーの初期投資家であるジェイソン・カラカニス氏から投資を受ける。ブログ『シリコンバレーからよろしく』。@sili_yoro

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