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スペインあれこれつまみ食い

松尾彩香|スペイン

水際規制緩和のスペイン 今の現地のコロナ事情は?

©️iStock - Satoshi-K

スペインは20日をもって入国の際に提出を求めていたスペイントラベルヘルス(Spain Travel Health=SpTH)の運営を終了しました。これまでは出国前にSpTHに旅行者情報や健康状態を入力し、スペイン入国の際に空港でQRコードを提示する必要がありましたが、20日以降はワクチン接種証明書や陰性結果証明診断書の提示だけで入国が可能になる様です。

パンデミックから2年半の時を経て、今年は日本でも有名なトマト祭りなど様々な国内行事が再開されました。入国の水際対策がまた一つ緩和されたことで、パンデミック以前の生活にさらに一歩近づいた様です。

スペイン入国についての詳細はこちら(駐日スペイン大使館)

  

スペイン入国実体験

私は5月と7月にスペインに入国する機会がありました。私はワクチンをコロンビアで接種済み。コロンビアのワクチン接種証明書は有効なワクチン証明書として認められているため、証明書を提示すればスペイントラベルヘルスのQRコード提出義務ありません。しかし5月に日本に入国した際に厳重で時間のかかるコントロールを経験していたので、念には念を入れて出国前にフォーマットに情報を入力しQRコードを発行しておきました。無事マドリードに到着し、飛行機を降りるとすぐ検疫のエリアが。QRコードをスマートフォンに表示させ、ワクチン接種証明書を手にゲートにいる係員に「すみません、コロンビアでワクチンを打ったのですが・・・」と話しかけると、「あぁそうですか。どうぞ。」とワクチン証明書提示を求められることなくあっさり通ることができたのです。厳しい水際対策を敷いている日本とのギャップに度肝を抜かれた瞬間でした。

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筆者撮影

 

コロナと共存するスペイン

スペインではPCR検査の対象が基本的に60歳以上に限られているため、毎日どれほどの新規感染者がいるのかを正確に知ることはできません。さらにスペインではコロナウイルス感染の症状がでていたとしても検査をする義務はありませんし、たとえ検査で陽性が出たとしても隔離をする必要はないとされています。今年の4月に屋内でのマスク着用義務も解除され、今年の夏にはこれまで感染拡大防止のために中止されていた様々なイベントが再開されました。「もし感染したらなるべく人と会わない。もし感染したくないなら人が多いところには行かない。」というのがスペイン式のコロナウイルスとの付き合い方とも言えるのではないでしょうか。

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マドリード中心街の様子(筆者撮影)

  

コロナウイルスを忘れたわけではない

日本と比較するとかなり「ゆるい」とも言えるスペインのコロナウイルス対策ですが、もちろん全ての生活がパンデミック前に戻ったわけではありません。スペインにおいての必要回数のワクチン接種完了率は85,8%とヨーロッパの中では高く、更に26日からは4回目のワクチン接種が開始されています。また依然としてバスや電車などの公共交通機関の中や、病院や薬局などはマスク着用を義務付けているため、完全にマスクがスペインから消えたわけではありません。しかし国民からはマスクの終息を求める声が高まっているほか、一部の専門家からは「公共交通機関でのマスク着用は義務ではなく推奨にすべきだ」との意見も出ている様です。これらの流れを見ていると、近いうちにスペインでマスクに別れを告げる日もそう遠くはないのかもしれません。

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筆者撮影

 

Profile

著者プロフィール
松尾彩香

2015年スペイン巡礼(カミノデサンティアゴ)フランス人の道を完歩。スペイン語習得のために渡ったコロンビアでコーヒー農家になるもスペイン移住の夢が捨てられず、現在はコロンビアのコーヒー事業を継続しながらマドリードのベッドタウンでひっそりとスペインライフを満喫中。

Twitter: @maon_maon_maon

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