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米軍によるイラン攻撃の目的は「TikTok映え」? 「トランプが一人でこの演出、計画、決行日を決めた」

ALPHA MALE BOMBING

2025年7月4日(金)14時35分
サム・ポトリッキオ(本誌コラムニスト、ジョージタウン大学教授)

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イランの最高指導者ハメネイ師 IRANIAN SUPREME LEADER'S OFFICEーZUMA PRESSーREUTERS

実際、1期目にイラン革命防衛隊の司令官ガセム・ソレイマニを暗殺したとき、イランからの報復を恐れるパニックが生じたものの、結局はイラク領内の米軍基地に向けてミサイルが発射された程度だった。今回も同じで、イランは対立の激化を恐れているというトランプの直感が当たったように見える。

イラン政府は、わざわざ予告した上でカタールにある米軍基地に十数発のミサイルを撃ち込んだ。むろん、負傷者は出なかった。それでもイラン政府は大勝利を宣言できた。国民の大半は国外発のニュースに接する機会がないからだ。


ちなみにトランプのイラン攻撃への賛否を聞いたCNNの調査では、56%対44%で不支持の国民のほうが多かった。しかしこれは、平時のトランプに対する支持率とほぼ同じ。トランプの独裁的な言動への批判が高まり、アメリカに「王様はいらない」というデモが拡大していた時期だったにもかかわらずだ。

従来の基準でいえば、今回のような爆撃には議会の承認か国連での宣言が必要なはずだった。ジョー・バイデン前大統領も20年の選挙戦で、イランへの空爆は本格的な戦争につながる可能性があるため、憲法上、議会の承認が不可欠と明言していた。

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