イラン核施設攻撃を受け、FBIが米国内の報復テロに警戒を呼びかけ
FBI Warns of Possible Iran Retaliation Following Strikes on Nuclear Sites
24日には、イランがカタールのウデイド米空軍基地に対しミサイル攻撃を行ったと国営テレビで発表。アメリカ国防当局者は本誌に対し、アメリカ人の死傷者は出ていないと説明。カタール当局も、自国の防空システムが「イランのミサイルをすべて迎撃した」と述べている。
イランの報復は他にも、重要インフラを狙った敵対行為やサイバー攻撃の形をとる可能性がある。
今回のFBIの警告は、DHS(アメリカ国土安全保障省)が23日に発出したテロ警戒情報を受けたもの。DHSは「イラン情勢の緊張が、アメリカ国内の脅威レベルを高めている」としている。
DHSはこれまでも、国際的な緊張に関連してイランに関係する暗殺未遂がアメリカ国内で発覚していることに言及し、警戒を強めてきた。
23日に発表された国家テロ警戒システムの最新情報では、「親イラン派のハクティビスト(政治的意図を持つハッカー)による低レベルのサイバー攻撃、あるいはイラン政府とつながる高度なサイバー作戦」のリスクが指摘されている。
またDHSは、アメリカ国内で本国の指令を持つ秘密のテロ組織スリーパーセルが、イラン当局による攻撃の呼びかけを受けて行動を起こす可能性にも警鐘を鳴らしている。