命がけで並ぶ配給所の列...イスラエル封鎖下のガザで起きていること
人道問題に携わるイスラエルの防衛当局者はロイターに対し、GHFの配給拠点は120万人程度に対応可能だと述べた。
イスラエルと米国は、国連にGHFとの協力を促しているが、両国とも資金提供は否定している。ロイターはGHFに誰が資金を提供しているか特定できていないが、先週、米政府がイスラエルの要請を受けて5000万ドルの拠出を検討していると報じた。
始まった銃撃
前出のサラマさんと隣人4人は3日午前3時、ガザ南部ハンユニス地区のマワシから配給拠点に向けて出発し、2時間かけて数キロ先のラファに到着した。
早々に銃撃が始まり、何発かは海から撃ち込まれたという。この証言は他の目撃者らと一致している。
暗闇の中、彼らは整備されていない道を何度も転びながら前進を続けた。「負傷者を運ぶ人々がハンユニス方面に戻っていくのを見た」という。
拠点まで約1キロのアル・アラムに到着する頃には、物資を求める人々は大きな集団になっていた。さらに射撃があり、銃弾が近くを襲った。
「頭を下げ、地面に伏せるしかなかった」。
頭や胸、脚に傷を負った人々がおり、多くの負傷者に混ざって女性を含む複数の遺体も見たという。