米ロ・ウクライナが三者協議開始、東部ドンバス地方巡る領土問題が焦点
米国、ロシア、ウクライナの三者協議に参加する各国代表団。アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビで23日撮影の提供写真。Hamad Al Kaabi/UAE Presidential Court/Handout via REUTERS
Anna Pruchnicka Anastasia Lyrchikova Gleb Bryanski Dmitry Antonov
[キーウ/モスクワ 23日 ロイター] - ロシアとウクライナの和平交渉を巡り、米国を交えた3カ国の高官級協議が23日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで始まった。3カ国の交渉団が一堂に会するのは2022年2月の全面侵攻開始以降で初めて。ロシア代表団は軍参謀本部情報総局(GRU)のコスチュコフ局長が率いており、ロシア軍の攻撃でウクライナが深刻なエネルギー危機に陥る中、和平交渉の核心となる領土問題を中心に協議を行う。
協議開始に先立ちウクライナのゼレンスキー大統領はメッセージアプリ「ワッツアップ」を通した記者団とのやり取りで「ウクライナ東部ドンバス地方(ドネツク、ルハンスク両州)を巡る問題が最重要事項になる」とし、協議で領土問題が最優先議題になるとの認識を示した。
ロシア大統領府のペスコフ報道官はこの日、ドンバス地方の割譲は「極めて重要な条件」と改めて指摘。ロシア大統領府に近い関係筋はロイターに対し、昨年8月にプーチン大統領がトランプ米大統領と米アラスカ州アンカレジで会談した際に合意したとされる内容に基づき、ロシアがドンバス全域を掌握し、ウクライナ東部と南部のその他の前線を現状のまま凍結するという枠組みを念頭に置いていると明らかにした。ロシアはこれを「アンカレジ方式」と呼んでいるという。
ロシアは戦闘停止の前提としてウクライナにドンバス全域の割譲を要求し、米国が和平への圧力を強め、ウクライナが戦争終結に向けた合意を迫られる中でも、ウクライナの世論調査では領土譲歩への支持はほとんど見られていない。ロシアは外交的な解決を望んでいるとする一方、交渉による合意が見通せない限り、軍事手段を通してウクライナ侵攻の目標を追求し続ける姿勢を示しており、交渉は難航する可能性がある。
ゼレンスキー大統領の側近によると、アブダビでの協議は24日も続けられる。
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