地域社会の結び付きが弱くなるなか、祖父母が孫の成長に果たす役割はこれまで以上に重要になっている。
統計によれば、Z世代の実に73%が孤独を抱えているという。多くの子供や若者が孤独と不安に苦しむこの時代、彼らに絆と安心感をもたらすことができるのは祖父母かもしれない。
米ワイル・コーネル医科大学のケネス・ベアリッシュ臨床教授(心理学)は、祖父母の存在感が増した背景には家族と地域社会を取り巻く変化があると指摘する。
6月に『子育て・孫育ての理論と実践』(未邦訳)を出版したベアリッシュは、「私たちは以前よりも孤立している」と言う。「子供にとって、周囲の支えと家族の絆は強ければ強いほどいい。だがアメリカの子供たちは孤独を深め、その一方で地域社会のつながりは希薄になっている」
多くの祖父母は「支え」と「余計なお節介」の線引きに頭を悩ませている。自身も2人の孫の祖父であるベアリッシュは、「祖父母の役目を、(子供たちの)親の監視役ではなく相談役」だと心得るよう勧める。子育てについて批判したり頭ごなしに意見したりせず、求められたときに謙虚にアドバイスする姿勢が望ましい。
また、しつけや罰に重点を置くのではなく、親と協力して問題の解決に取り組むほうがいい。何か問題が起きたときには、まず心配事について話し合うべきだ。
「親が何を心配しているのかを聞き、祖父母としての懸念点を伝えた上で『親としてはどうしたい?』と持ちかければ、対話ががらりと変わる」
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