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ドイツ

改革は遅く官僚主義的、それでもドイツの民主主義に学ぶべきこと

German Lessons

2021年10月27日(水)20時37分
スティーブン・サボー(ジョージタウン大学非常勤教授)

最も重要なのは、民主主義や開かれた社会は当たり前にあるものだと、ドイツ人が考えていないことだ。20世紀に甚大な苦しみと死をもたらしたファシズムと共産主義という2つの全体主義的イデオロギー、つまり民主主義以外の選択肢の歴史は、今なお記憶に新しい。

アメリカ人は200年以上にわたり、民主主義の一形態を享受してきたことに自己満足している。ドイツ人が敬遠する例外主義の尊大さを、アメリカ人は持ち続けている。

◇ ◇ ◇

ただし、ドイツの民主主義にも欠点がある。まずコンセンサスを重視するため、改革は難航し、変化は明らかに漸進的だ。規制や官僚主義に息苦しくなるときもある。

AfDの勢いが最も強い旧東ドイツの州と西部の州を隔てる溝は、アメリカの共和党の州と民主党の州を隔てる溝のようなものだ。そして、社会のシステムが多くの変革を阻むため、将来の競争力を左右するデジタルテクノロジーの分野で後れを取っている。

9月の連邦議会選挙で6政党が議席を獲得したため、ドイツとしては近年で初めて3党による連立政権となる見通しだ。これはドイツにとって間違いなく試練となるだろう。しかし、こうした問題や欠点も、大半のアメリカ人にとっては自分たちが直面している問題よりマシなはずだ。

アメリカは、ドイツの民主主義の構築に貢献したことを誇りに思う資格がある。しかし、そのドイツの成功から学ぶのも悪くない。

From Foreign Policy Magazine

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