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新型コロナ、血液型によって重症化に差が出るとの研究報告 リスクの高い血液型は?

2020年6月19日(金)12時26分

新型コロナウイルスへの感染や症状の重度が患者の血液型や遺伝因子に関係する可能性が、18日公表された研究結果で示された。ニュージャージー州フォートリーの病院で15日撮影(2019年 ロイター/BRENDAN MCDERMID)

新型コロナウイルスへの感染や症状の重度が患者の血液型や遺伝因子に関係する可能性が、18日公表された研究結果で示された。A型では新型コロナ感染リスクだけでなく、症状が重症化するリスクも高いという。

研究は欧州の研究者グループが欧州の新型コロナ流行のピーク時に4000人超の遺伝子を分析し、感染者や重症化した患者の関連性を探った。A型の患者では重症化するリスクが他の血液型に比べ45%高いことが分かった。一方、O型の患者は35%低い可能性があるという。

研究を率いたノルウェーオスロ大学病院のトム・カールセン氏は、一段の研究が必要としつつも、「なぜ一部の人が重症化するかを巡る特定の手掛かりとなる」と語った。

研究論文は医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された。

[ロイター]


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