新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(19日現在)
■伊・ギリシャでカフェや教会再開、スペインは観光客受け入れも
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた封鎖措置を欧州各国が緩和し始めている。イタリアでは18日、春の日差しが降り注ぐ中、小売店やレストラン、教会が開き、ギリシャでは観光名所がオープンした。慎重に緩和を進めるスペインは今年の夏、観光客を迎え入れる姿勢を示した。
■米、必要なら追加コロナ対策も 民主案には否定的=大統領顧問
ハセット米大統領顧問は18日、必要であればトランプ政権は追加の新型コロナウイルス対策を講じる用意があるが、民主党が主張するような内容にはならないと明言した。
■米自動車大手3社が工場再開、封鎖措置から2カ月ぶりに始動
米デトロイトの自動車メーカー大手3社とその部品業者が18日、一部の組立ラインの稼働を再開し始めた。新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するロックダウン(都市封鎖)措置は約2カ月間に及んだが、米国内で約100万人を雇用する自動車業界は緩やかながら回復する兆しを見せている。
■米モデルナの新型コロナワクチン、初期治験で有望な結果
バイオ医薬大手の米モデルナは18日、同社が開発を進める新型コロナウイルスワクチンが初期段階の小規模治験で有望な結果を示したと発表した。
■ドイツ、6月に海外への渡航禁止解除も 性急に正常化せず
ドイツのマース外相は18日、6月15日まで禁止されている国民の海外旅行について、より緩やかな指針に切り替える可能性を示した。ただ、性急には正常化しない考えも明らかにした。
■中国、WHO主導のコロナ対応検証を支持 「感染制御が先決」
中国の習近平国家主席は18日、新型コロナウイルスへの国際的な対応を巡り、コロナ感染が世界的に制御された段階で、世界保健機関(WHO)主導の下、包括的な検証を行うことが望ましいという考えを示した。
■スペイン、6月末にも観光客受け入れ再開へ=運輸相
スペインのアバロス運輸相は18日、観光客の受け入れについて、6月末前後の再開を目指すと表明した。
■中国の銀行、不良債権拡大しているが想定内にとどまる=当局
中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会、CBIRC)は18日、国内の銀行では不良債権が拡大しているものの、想定の範囲内にとどまっているとの認識を示した。
■豪欧の対コロナ調査決議案、WHO総会で116カ国の支持確保=文書
世界保健機関(WHO)の最高意思決定機関である世界保健総会(WHA)を舞台に新型コロナウイルスの起源と感染拡大に対する独立した調査を求めて欧州連合(EU)とオーストラリアが推し進めている決議案が、採択にほぼ十分な116カ国からの支持を確保したことが文書で明らかになった。
【関連記事】
・「新型ウイルスは実験室で生まれた可能性もある」とする論文が登場
・韓国政府、「K防疫」の成果を発信する最中に集団感染が再発
・トヨタ、国内工場は6月も生産調整 工場稼働状況まとめ
・緊急事態宣言、全国39県で解除 東京など8都道府県も可能なら21日に解除=安倍首相
2020年5月19日号(5月12日発売)は「リモートワークの理想と現実」特集。快適性・安全性・効率性を高める方法は? 新型コロナで実現した「理想の働き方」はこのまま一気に普及するのか? 在宅勤務「先進国」アメリカからの最新報告。