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感染症対策非常事態宣言のメキシコ、休業拒否する企業を強制閉鎖も 新型コロナウイルス感染防止のため

メキシコ保健省は、企業が新型コロナウイルス感染防止のための休業措置に従わない場合、強制閉鎖に踏み切る可能性があると明らかにした。写真は11日、メキシコのモンテレイで、ドライブスルー式の検査に臨む医療関係者(2020年 ロイター/Daniel Becerril)
メキシコ保健省は15日、企業が新型コロナウイルス感染防止のための休業措置に従わない場合、強制閉鎖に踏み切る可能性があると明らかにした。
保健省のロペス・ガテル次官はツイッターへの投稿で、4月3日から14日までの間、必要不可欠とみなされない企業の15%が休業を拒んでいると指摘し、こうした企業を対象に検査証明書を作成し、保健当局が閉鎖し、調査を行うとの考えを示した。メキシコは3月30日に非常事態宣言をした。
15日時点でメキシコ国内の感染は448人増の5847人。死者は43人増えて449人だった。
ガテル氏は先週、国内感染者が最大2万6500人に達する可能性があるとの見方を示していた。
一方、米国の製造業団体は、メキシコのロペスオブラドール大統領に対して特定の業界を「必要不可欠」と指定するよう求めている。それにより、医療関連など重要な業界の活動が米国とメキシコの双方で継続されるとしている。
全米製造業者協会は15日、ロペスオブラドール大統領に書簡を送り、「ウイルス防護器具や救命具、医薬品などの生産を増やす必要がある時に、重要なサプライチェーンをひとつでも途絶えさせる余裕はない」と訴えた。

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