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香港の出口香港キャセイ傘下の航空会社が労組幹部を解雇 FBの内容確認後に説明もなく

香港の労働組合、香港工会連合会(HKFTU)は、キャセイ・パシフィック航空に対し、「白色テロ」と呼ばれる社員への政治的弾圧を止めるよう要請した。写真は香港で14日撮影(2019年 ロイター/Thomas Peter)
香港の労働組合、香港工会連合会(HKFTU)は23日、キャセイ・パシフィック航空に対し、「白色テロ」と呼ばれる社員への政治的弾圧を止めるよう要請した。キャセイ航空傘下のキャセイ・ドラゴンが客室乗務員組合の委員長であるRebecca Sy氏を解雇したことを受けたもの。
キャセイ航空は、中国当局の要請に応じ、政府抗議デモに参加したり指示した操縦士2人を解雇。前週、ルパート・ホッグ最高経営責任者(CEO)の辞任を発表した。
Rebecca Sy氏は23日会見し、同氏のフェイスブックの同氏のアカウントを管理職が確認した後、解雇されたと述べた。解雇理由の説明はなかったという。
「逃亡犯条例」改正案をきっかけとした政府抗議デモが長期化するなか、キャセイ航空の操縦士や客室乗務員からは、中国当局による政治的弾圧、解雇といった「白色テロ」が起きているとの声がでている。


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