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スペースX、初の商業打ち上げに成功 中東の通信会社の衛星を搭載

2019年4月12日(金)15時30分

4月11日、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が率いる米宇宙開発ベンチャーのスペースXは、世界で最も強力な大型ロケット「ファルコン・ヘビー」(写真)を米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。初の商業打ち上げとなる。(2019年 ロイター/CHARLES W LUZIER)

米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が率いる米宇宙開発ベンチャーのスペースXは11日、世界で最も強力な大型ロケット「ファルコン・ヘビー」を米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。初の商業打ち上げとなる。

ファルコン・ヘビーの高さは23階建てのビルに相当する。2018年の試験発射では、マスク氏の赤いテスラ車「ロードスター」が積まれた。

今回の打ち上げでは、サウジアラビアを拠点とする通信会社アラブサットの通信用衛星を搭載した。同衛星はアフリカ、欧州、中東でのインターネット・テレビのサービス向けとなる。

打ち上げから約3分後には、ファルコン・ヘビーのブースター3基のうち横側の2基が、ケープカナベラル空軍基地への着陸に向けて切り離された。その後、中央部分のブースターも切り離されてフロリダ沖のドローン船に着陸した。2018年の試験発射では、中核のブースターが船の着陸点を外して、大西洋に落ちていた。

マスク氏はツイッターに「ファルコンが着陸した」と投稿した。

スペースXはブースター3基すべての回収に初めて成功。ブースターは、今夏に計画されている米空軍の軍事・科学衛星を搭載するファルコン・ヘビーのミッションで再利用される。

スペースXは、ボーイングとロッキード・マーチンの合弁事業であるユナイテッド・ローンチ・アライアンスや、アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOが率いるブルー・オリジンと競合している。スペースXは米国家安全保障宇宙ミッションの3分の1の受注を目指しており、軍の認定を受けた新たなエンジンを使った打ち上げを成功させることは重要だった。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

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