最新記事

セクハラ

アラバマ州上院補選、暴行疑惑の共和ムーア候補が遊説再開 疑惑は否定

2017年11月28日(火)16時01分

11月27日、米アラバマ州で来月行われる上院補欠選挙の共和党候補で同州の最高裁判事だったロイ・ムーア氏は、過去に少女らにわいせつ行為を行ったとの疑惑を報じられたことについて、あらためて疑惑を否定した。11日、アラバマ州で保険津選挙の候補者イベントに参加する同氏(2017年 ロイター/Marvin Gentry)

米アラバマ州で来月行われる上院補欠選挙の共和党候補で同州の最高裁判事だったロイ・ムーア氏は27日、過去に少女らにわいせつ行為を行ったとの疑惑を報じられたことについて、あらためて疑惑を否定した。

ムーア氏はこの日、約2週間ぶりに遊説を再開。今月初めに米紙ワシントン・ポストが最初に疑惑を報じて以来、ムーア氏は選挙活動を控え、質問を受けることを避けてきた。

ムーア氏は集まった支持者ら120人余りを前に、疑惑は誤りかつ悪意に基づく主張であり、民主・共和両党の政治家は自身を落選させようと必死になっていると指摘。「まさに汚い政治の表れだ。現代の不道徳を示している」と述べた。

また、一連の疑惑は「本当の問題」から国民の気をそらすのが狙いだとし、「政治家は選挙に勝つために手段を選ばない」と語った。

ロイターはムーア氏に関する疑惑について、独自に確認できていない。

トランプ大統領はムーア氏を擁護する立場を示したが、ホワイトハウス当局者は大統領が補欠選のためにムーア氏の応援に回ることはないと述べた。

セッションズ司法長官の上院議員辞任に伴うアラバマ州の補欠選は12月12日に行われる。上院(定数100)における共和党の議席は52と、過半数をかろうじて上回る状況にあり、共和党は重要法案を可決させるために議席を維持する必要に迫られている。

[ヘナガー(米アラバマ州) 27日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



1205-thumb-240xauto.jpg【本誌12/5号】特集:セクハラは#MeTooで滅ぶのか

ハリウッド発のセクハラ告発が世界に拡大中── なぜ男性は女性に対する性的虐待をやめられない?

米社会 「男の妄想」への大反撃が始まった
日本社会 #MeTooは日本にも広がるか
リスト 告発された男たち...
波紋 世界ではどんな#MeTooが?
インタビュー 男が女を辱めて満足感を得る理由
調査 若者の意識も改善の余地あり
メディア GQの表紙では女性だけがおへそを出す
詳しくはこちら=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:「豪華装備」競う中国EVメーカー、西側と

ビジネス

NY外為市場=ドルが158円台乗せ、日銀の現状維持

ビジネス

米国株式市場=上昇、大型グロース株高い

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 4

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 5

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 6

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 7

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 10

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 9

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 10

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中