最新記事

座談会

「独立から起業へ」飛躍するために必要なこと

スマホの普及によってビジネス環境が変わりつつあるなか、モノづくりで創業した若き起業家らを招き、起業の思いや社会の変化などを聞いた(後編)

2016年2月29日(月)11時11分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

これからの日本の起業家たち 起業するために何が必要かを語ってくれたUPQ(アップ・キュー)代表取締役CEOの中澤優子氏(左、1984年生まれ)とライフスタイルデザイン代表取締役社長の森雄一郎氏(1986年生まれ)

 スマートフォンの普及によって、だれもが場所と時間を問わずインターネットに接続できる環境が実現し、ビジネスのインフラに本質的な変化が訪れようとしている。

 本誌ウェブコラム「経済ニュースの文脈を読む」でお馴染みの評論家であり、『これからのお金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)を上梓した加谷珪一氏によれば、それにより「10年後には、すべてのビジネスパーソンが『起業家』になっているかもしれない」。

 これから日本に増えてくるであろう起業家たちにとって、一種のロールモデルになるかもしれない2人の若い起業家と、自身も若くして起業したコンサルタントであるソーシャル・デザイン代表理事の長沼博之氏に集まってもらい、座談会を行った。

 ふたりの起業家は、オリジナル家電・家具のメーカーであるUPQ(アップ・キュー)の中澤優子氏と、オーダーメイドのスーツやシャツなどを販売するECサイト「LaFabric(ラファブリック)」を運営するライフスタイルデザインの森雄一郎氏である。長沼氏を含め、3人とも80年代生まれだ。

【参考記事】起業家育成のカリスマに学ぶ成功の極意

 加谷氏をモデレーターとして実施した座談会「これからの日本の起業家たち」を、前後編の2回に分けて掲載する。

※座談会・前編:日本にもスタートアップの時代がやって来る

◇ ◇ ◇

加谷 ところで、森さんは学生起業家ですが、どういう経緯で、自分でビジネスをやろうと思ったんでしょう?

 僕は4年制の国立大学を出たんですが、就職活動をしなかったんです。というより、そういう意識がなかった。いま考えると、それが良かったのかどうか......って感じもしますが(笑)。

 もともとアパレルが好きだったんで、大学時代からブログメディアを始めていて、自分でファッション情報を発信していました。かなりのPV(ページビュー)を稼いでいて、ニューヨークやパリにも取材に行ったりするくらいでした。

 そうやって実際にファッション業界に足を突っ込んでみて、やっぱりこの業界が面白いと思って、東京にあるファッション企画会社に入りました。でも、2年間は給料ゼロでした。アルバイトもしながら働いて、そのときにアパレルの「中間流通の多さ」という課題を知ったんです。

 それを解決したいと思ったときに、友達がITの会社をやっていて、その世界は若くして活躍できることを知りました。それで、アパレルとITを融合して、なおかつ社会性とか公益性がある事業はなにかと考えて、このビジネスにたどり着いたわけです。会社設立が2012年で、サービスを開始したのは2014年です。

加谷 私が(コンサルタントとして)独立したのは30歳のときなんですが、自分で会社を立ち上げることに結構ビビったんですね。そういうのは、おふたりはなかったですか? 特に中澤さんは、もともとメーカーに勤めていらっしゃったわけですが。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:戦闘で労働力不足悪化のロシア、インドに照

ワールド

アングル:フロリダよりパリのディズニーへ、カナダ人

ビジネス

NY外為市場=ドル横ばい、米CPI受け 円は週間で

ビジネス

米国株式市場=3指数が週間で下落、AI巡る懸念継続
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:習近平独裁の未来
特集:習近平独裁の未来
2026年2月17日号(2/10発売)

軍ナンバー2の粛清は強権体制の揺らぎか、「スマート独裁」の強化の始まりか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 2
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発される中国のスパイ、今度はギリシャで御用
  • 3
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 4
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 5
    50歳には「まったく見えない」...信じられないレベル…
  • 6
    川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に─…
  • 7
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 8
    「ドルも弱い」なのになぜ、円安が進む? 「ドル以外…
  • 9
    毛沢東への回帰? それとも進化? 終身支配へ突き…
  • 10
    「賢明な権威主義」は自由主義に勝る? 自由がない…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 3
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた実験室」に...抗生物質の「不都合」な真実とは
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 6
    がんの約4割は、日々の取り組みで「予防可能」...予…
  • 7
    ビジネスクラスの乗客が「あり得ないマナー違反」...…
  • 8
    がんは何を食べて生き延びるのか?...「ブドウ糖」の…
  • 9
    「罠に嵌められた」と主張するが...欧州で次々と摘発…
  • 10
    台湾発言、総選挙...高市首相は「イキリ」の連続で日…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 7
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 8
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中