博物館や美術館をうまく楽しめない人は...国立民族学博物館に学んだ「わからなさ」こそ展示も人生も楽しむ秘訣【民博特集2/4】
民博の場合、展示パネルの文字情報が抑制的なのも印象的です。情報が最小限に抑えられることで、来館者が展示パネルの前で立ち止まって文字ばかりを追っているという事態が起きにくくなります。文字で理解しようとしない分、「モノ」そのものと向き合う時間を過ごすことになるのです。
民博教授で『変わり者たちの秘密基地 国立民族学博物館』の監修を務めた樫永真佐夫先生は同書のなかでこう語っています。
「展示パネルに説明文が書いてある場合もありますが、その説明はあくまで研究者個人の解釈なんです。現地の人のあいだでだって、自分たちの文化について様々な解釈がありますし、研究者の解釈に対して現地の人が『それは違う』と異議を唱えることだってあり得ます。研究者の解釈も解釈の一つに過ぎません」(同書225ページ)
これもまた、モノとの対話に正解はないと思わせてくれる話ですよね。博物館は「社会のなかの私」を「完全な個」にしてくれる装置です。「個」になれる絶好の機会を楽しむ心意気で身を置いてみてはどうでしょう。
「わからなさ」が問いを生む
それでも「わからなさ」を居心地の悪さと捉えてしまう方に、とっておきの話を付け加えておきましょう。民博の教授でモンゴルのシャーマンを研究する島村一平先生はフィールドワークに行く学生たちにこう伝えているそうです。
「感動は言わずもがなですが、違和感っておもしろいんですよ。あれ? なんか変やなって思う瞬間こそが、実は宝の山なんです。振り返ってみても、違和感は考えるきっかけをくれることが多いです。感動と違和感を捕まえてほしい。世界をちゃんと感じてほしい」 (同書303ページ)
宝の山の具体的なエピソードについては笑えるので『変わり者たちの秘密基地 国立民族学博物館』で読んでいただきたいのですが、「あれ? おかしくない?」が問いを生むというのは真理です。
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