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なぜ筋トレは「自重トレーニング」一択なのか?...筋肉は「神経の従者」だった

2025年8月23日(土)08時55分
ポール・ウェイド(元囚人・キャリステニクス研究家)
腕立て伏せ

TungArt7-pixabay

<極限の監獄で研ぎ澄まされた「キャリステニクス」が、真の力を解き放つ理由について>

日本でも定着した「自重トレーニング」。そのきっかけは、2017年に邦訳版が刊行された『プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ』(CEメディアハウス)だった...。

元囚人でキャリステニクス研究の第一人者ポール・ウェイドが語る、筋肉について。第3章「監獄アスリートのマニフェスト」より一部編集・抜粋。


◇ ◇ ◇

自重力トレーニングは有用で機能的な運動能力を発達させる

キャリステニクス[calisthenics/自重力トレーニング]は究極の機能トレーニングであり、囚人たちが熱狂的に受け入れた理由のひとつがこれだ。

監獄内でトラブルになった時は、ちゃんと機能する体が必要になる。ナイトクラブであれば見かけ倒しでも通用する。しかし、監獄の中で自分の体を自由に操れなければ、たちまち餌食になる。

自然界にバーベルやダンベルを上げたり下げたりする動物はいない。対象物を動かす前に求められるのは、自分の体をコントロールし、動かす能力だ。

走ったり、戦ったりする時の脚には、胴体の重さを支える筋力が求められる。背中と腕には、相手を持ち上げたり、押しのけたりするパワーが求められる。

「強い」の意味が違うのだろうが、ボディビルダーの多くがこの事実を理解していないのは悲しいことだ。そして、対象物を動かすトレーニングに終始している。

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