最新記事
健康

よく寝たはずなのに疲労感、「あの食品」のせいかも...「睡眠の質を下げる」食べ物が最新研究で判明

Everyday Food Might Be the Reason You Sleep So Badly

2025年8月3日(日)18時31分
ルーシー・ノタラントニオ

「夢を奇妙で不安なものにする」食品は乳製品のほかにも

その結果、約3分の1が「頻繁に悪夢を見る」と回答した。女性は男性よりも夢の内容を記憶している傾向があり、また睡眠不足の割合が高く、悪夢を見る頻度も高かった。さらに女性は、食物アレルギーや不耐症があると答える割合が、男性のほぼ2倍に達していた。

全体の約40%は「夜遅くに食事をしたり特定の食べ物を摂取したりすると、睡眠に影響が出る」と感じていた。また、約25%は「特定の食品が睡眠を悪化させる」と考えていた。特に不健康な食生活を送っている人は、よりネガティブな夢を見やすく、夢の記憶力も低い傾向があった。

ニールセンは、「『食べ物は夢に影響するのか』とよく聞かれる」とニールセンは言う。「今回の研究で、ようやくその問いに対する答えが得られた」

調査では、「食べ物が夢の内容に影響している」と回答したのは全体のわずか5.5%だったが、そう回答した人の多くは甘いものや辛いもの、そして乳製品が「夢を奇妙で不安なものにした」と答えた。研究チームがデータを分析したところ、ラクトース不耐症は悪夢や胃腸の症状、睡眠の質の低下と関連していることがわかった。

「ラクトース不耐症が重度の胃腸症状を抱えたり、睡眠の質が低かったりすると、悪夢に悩まされる可能性が高くなる」とニールセンは言う。「これは理にかなっている。他の身体の感覚も夢に影響を与えることはすでに知られている。悪夢は、人を不快な状態で目覚めさせ、睡眠回避行動を引き起こす可能性もある。これらは、安眠を奪う大きな要因だ」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、インド関税「大幅に」引き上げへ ロシア

ビジネス

テスラ、7月のドイツ販売が半減 BYDは5倍に

ワールド

プーチン氏、米国の停戦通告に応じる可能性低い 4州

ビジネス

米EU貿易合意は「良い保険」、 混乱続くと予想=E
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 5
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 6
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「原子力事…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴…
  • 9
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 10
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 6
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 7
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 8
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 4
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 5
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 6
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中