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「カロリーを減らせば痩せる」は間違いだった...減量のカギは「ホルモン反応」にある

2025年7月21日(月)09時30分
メーガン・ラモス(臨床研究者・〈ザ・ファス ティング・メソッド〉共同設立者)

体内の器官は体全体で使われるエネルギーを減らしはじめる。再生活動を少し減らし、呼吸を少し減らし、認知機能を少し減らす。するとすぐに、使われるカロリーは少なくなる。

たとえば、500キロカロリー少ない食事をしたとすると、体が燃やすエネルギーも500キロカロリー少なくなるので、結局、体脂肪が減ることはない。これが、カロリー制限ダイエットがうまくいかない理由だ。


 

カロリー制限ダイエットを何回か試したことのある人は、最初は体重が減るけれど、そのうち横ばいになってしまったという人がほとんどだろう。

日がたつにつれて空腹が増し、体が燃やすカロリーが減ったために体温も低くなり、疲労感を覚えるようになる。基礎代謝量が落ちると、さらに努力したとしても、減量できるのはほんの短期間だけ。

そのうち、このままでは体を壊してしまうと思ってダイエットをあきらめ、もとどおりの食生活に戻る。すると、数週間のうちにもとの体重よりも多くなってしまう。

数カ月から1年ほどたつと、また違うダイエットをしてみるものの、それも方法こそ違えどカロリー制限法にすぎず、基礎代謝量については何の考慮もしていない方法だ。

あなたにも同じような経験があるのでは? では、カロリーをどのようにとらえればいいのか、考えてみよう。

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