大腸がんのリスクを高める細菌が発見される...「若年層の増加」に研究者が警鐘【最新研究】
Higher Risk for Colorectal Cancer Linked to Bacteria

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<大腸がんは高齢者の疾患と考えられてきたが、若年層の発症例は過去20年で11%増加。その原因と背景について>
4月に「ネイチャー(Nature)」誌に掲載された国際共同研究によると、小児期に「コリバクチン(colibactin)」という細菌毒素への曝露と、若年層の大腸がんの増加との間に強い相関関係があることが明らかになった。
カリフォルニア大学サンディエゴ校のリュドミル・アレクサンドロフ(Ludmil Alexandrov)教授が率いた研究は、世界11カ国から約1000件の大腸がん症例を分析したもので、10歳未満の大腸がんの若年患者におけるDNAの変異を特定した。
大腸がんは高齢者の疾患と考えられてきたが、54歳以下の発症例は過去20年で11%増加し、現在ではアメリカをはじめとする先進国における診断例の5分の1を占めている。
多くの若年患者が、家族歴や肥満、運動不足といった大腸がんの典型的なリスク要因を持たないことから、環境要因に注目が集まっていた。
今回のカリフォルニア大学サンディエゴ校の研究報告は、早期の微生物への曝露が「時限爆弾」のように遺伝子変異を引き起こすことを示唆している。それは、がんのリスクの理解を根底から変えるだけでなく、早期発見や予防戦略の手がかりとなり得る。
本研究からは、40歳未満の若年患者は高齢者のがん患者よりも、特異的な遺伝子変化を持つ可能性が3倍から5倍高いことが判明した。つまり、小児期の細菌への曝露ががんのリスクを劇的に加速させる可能性が示唆された。
その細菌とはコリバクチン(colibactin)で、大腸菌の一部の株が産生する「遺伝毒素(ジェノトキシティ/Genotoxicity)」である。
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