最新記事
健康

健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?

2025年5月6日(火)10時00分
ニール・バルジライ (アルバート・アインシュタイン医科大学教授)

1 カロリー摂取量に気をつけよう

カロリーは重要だ。食べる量に気をつけて、毎食時ほんの少し減らすようにすれば、大きな違いが生まれる。何十年もまえから、たくさん食べるより少食のほうが健康に良いとわかっている。

米国医学会誌『ザ・ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)』に発表された研究によると、食べる量を減らすことと、1日置きの断食を比べたとき、両グループの被験者は平均して同じぐらい体重が減った。

だが断食した人たちは、断食のほうがこれまでにしたカロリー制限より楽だったと答えた。


2 主要栄養素を摂ろう

体は主要栄養素を消費する。主要栄養素とは、タンパク質、脂肪、炭水化物、水から得る栄養素で、おもにエネルギーの生成と細胞の成長や修復に使う。タンパク質、脂肪、炭水化物の最適な比率についてはさまざまな説があるが、加齢によって体の状態が変わるので、その比率も人生のそれぞれの時期によって変わってくる。

たとえば、若いときにはタンパク質が必要だが、タンパク質はmTORを活性化するため、一定の生物学的年齢を超えたあとは体に良くないことがわかっている。

とはいえ、高齢者が炭水化物と脂肪を増やすのも良くないので、いくらか妥協するしかない。また困ったことに、先進国の60〜80代の人々は、栄養過多から栄養不足になっていく傾向がある。このように、人生のあらゆる時期に最適な主要栄養素の比率はこれだと、はっきり断言することはできないだろう。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

加州高速鉄道計画、補助金なしで続行へ 政権への訴訟

ワールド

コソボ議会選、与党勝利 クルティ首相「迅速な新政権

ワールド

訂正中国軍、台湾周辺で「正義の使命」演習開始 30

ビジネス

中国、無人航空機を正式規制 改正法来年7月施行
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    アメリカで肥満は減ったのに、なぜ糖尿病は増えてい…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 8
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中