健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
1 カロリー摂取量に気をつけよう
カロリーは重要だ。食べる量に気をつけて、毎食時ほんの少し減らすようにすれば、大きな違いが生まれる。何十年もまえから、たくさん食べるより少食のほうが健康に良いとわかっている。
米国医学会誌『ザ・ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーション(JAMA)』に発表された研究によると、食べる量を減らすことと、1日置きの断食を比べたとき、両グループの被験者は平均して同じぐらい体重が減った。
だが断食した人たちは、断食のほうがこれまでにしたカロリー制限より楽だったと答えた。
2 主要栄養素を摂ろう
体は主要栄養素を消費する。主要栄養素とは、タンパク質、脂肪、炭水化物、水から得る栄養素で、おもにエネルギーの生成と細胞の成長や修復に使う。タンパク質、脂肪、炭水化物の最適な比率についてはさまざまな説があるが、加齢によって体の状態が変わるので、その比率も人生のそれぞれの時期によって変わってくる。
たとえば、若いときにはタンパク質が必要だが、タンパク質はmTORを活性化するため、一定の生物学的年齢を超えたあとは体に良くないことがわかっている。
とはいえ、高齢者が炭水化物と脂肪を増やすのも良くないので、いくらか妥協するしかない。また困ったことに、先進国の60〜80代の人々は、栄養過多から栄養不足になっていく傾向がある。このように、人生のあらゆる時期に最適な主要栄養素の比率はこれだと、はっきり断言することはできないだろう。