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健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?

2025年5月6日(火)10時00分
ニール・バルジライ (アルバート・アインシュタイン医科大学教授)

3 とても小さな「友だち」を守ろう

わたしたちの体は、他の細胞より微細な細胞を合計で約37兆個も持っている。これらの細菌細胞はマイクロバイオーム(微細物叢/びせいぶつそう)を形成するが、マイクロバイオームは指紋のようにその人独自のものだ。

「マイクロバイオーム」と聞くと、腸内に住む善玉菌を思い浮かべる人が多いが、この微生物細胞はどこにでもいて、腸の外や皮膚の上にもいる。これらの細胞についてはかねてから知られていたし、腸内のマイクロバイオームがビタミンA、D、E、Kの処理に必要だとわかっていた。


でも最近になって、体の器官全体に大きな影響があることや、多くの加齢性疾患やうつ病に関係することがわかってきた。

NIH(アメリカ国立衛生研究所)による「ヒューマン・マイクロバイオーム・プロジェクト」などの研究で、マイクロバイオームと健康寿命や寿命との関係が調べられたが、微生物が老化にどう影響しているかはまだわかっていない。

ただ、その状況もまもなく変わりそうだ。腸内のマイクロバイオームを変えることで、さまざまな病気を治すことを目的とした多くの実験が進行中だからだ。これまでのところ、マイクロバイオームの健康と、消化、免疫反応、炎症、骨密度、認知機能のあいだに関係があるという証拠が見つかっている。

マイクロバイオームについてはまだわからないことのほうが多いが、体の生理機能で重要な役割を果たしていることは間違いない。

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