最新記事
野生動物

背を向け逃げる男性をホッキョクグマが猛追...北極圏の「観光地」で撮影された恐怖の瞬間

2025年5月1日(木)21時30分
川口陽
ホッキョクグマ

(写真はイメージです) Keith Levit-Shutterstock

<北緯78度、北極圏の「ゴーストタウン」でその様子は撮影された>

北極圏に位置するノルウェー領スヴァールバル諸島で、男性がホッキョクグマに追いかけられるという衝撃的な瞬間がカメラに収められた。

【動画】威嚇射撃で刺激したホッキョクグマに猛追される男性...スノーモービルに乗り込んで「もう安心」と思いきや...

映像が撮影されたのはスピッツベルゲン島のピラミデンだ。かつて炭鉱で栄えた北緯78度のこの街には現在居住者はいないものの、当時のまま残されたソ連風の街並みを見て回ることができるとして観光地となっている。なかには宿泊施設もある。

USAトゥデイがこの動画の撮影者のコメントを紹介する形で報じたところによると、事件は4月27日深夜に起きたという。

拡散され話題となっている動画は宿泊施設と思われる建物から撮影されており、外にいる男性がライフルで威嚇射撃するシーンから始まる。この一発を受けて興奮したのか、ホッキョクグマは逃げるどころか男性に向かって走り出す。

みるみる迫るクマを背に逃げる男性はかろうじてスノーモービルまで到達し、銃を落としながらもなんとかそれに乗り込んだ。すぐにエンジンをかけて速度を上げたものの、クマはなおも追いかけ続ける。少しして距離が離れると、クマはようやく諦めたのかその場に座り込んだ。

動画の終盤には、同じく窓から様子を見守っていた男性による「とても勇敢な男だ」というつぶやきも収録されている。

この地域では過去にも旅行者がホッキョクグマに襲われる事件が発生している。2011年にはイギリスからキャンプに訪れていたグループが襲われ、10代の少年が1人死亡した。

ニューズウィーク日本版 トランプ関税15%の衝撃
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年8月5日号(7月29日発売)は「トランプ関税15%の衝撃」特集。例外的に低い税率は同盟国・日本への配慮か、ディールの罠

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アオイ電子、シャープ三重事業所第2工場と土地を取得

ビジネス

消費者態度指数7月は3カ月ぶりマイナス、食品値上げ

ビジネス

サムスン電子、半導体事業94%営業減益 下期は徐々

ビジネス

エーザイとバイオジェンのアルツハイマー病薬、4年後
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ関税15%の衝撃
特集:トランプ関税15%の衝撃
2025年8月 5日号(7/29発売)

例外的に低い日本への税率は同盟国への配慮か、ディールの罠か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから送られてきた「悪夢の光景」に女性戦慄 「這いずり回る姿に衝撃...」
  • 3
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目にした「驚きの光景」にSNSでは爆笑と共感の嵐
  • 4
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 5
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 6
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 7
    一帯に轟く爆発音...空を横切り、ロシア重要施設に突…
  • 8
    M8.8の巨大地震、カムチャツカ沖で発生...1952年以来…
  • 9
    街中に濁流がなだれ込む...30人以上の死者を出した中…
  • 10
    「自衛しなさすぎ...」iPhone利用者は「詐欺に引っか…
  • 1
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 2
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの習慣で脳が目覚める「セロ活」生活のすすめ
  • 3
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜つくられる
  • 4
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
  • 5
    航空機パイロットはなぜ乗員乗客を道連れに「無理心…
  • 6
    中国が強行する「人類史上最大」ダム建設...生態系や…
  • 7
    「様子がおかしい...」ホテルの窓から見える「不安す…
  • 8
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 9
    タイ・カンボジア国境で続く衝突、両国の「軍事力の…
  • 10
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 5
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 6
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 10
    いきなり目の前にヒグマが現れたら、何をすべき? 経…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中