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「ここ間違ってます」「忙しいので無理」はNG、代わりに言うべきは...「超一流秘書」の相手を傷つけない伝え方

2025年5月7日(水)16時49分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

例えば相手が、重大なことをこちらにまだ伝えていないことに気づいていない場合。

「私、最近本当に物覚えが悪くて、忘れっぽくなっちゃって。きっと言っていただいたと思うんですけど、すみませんがもう1回、日時と場所を教えていただけますか」

あるいは先輩が作成した書類をチェックしていて、「ここはなんだか間違っていそうだな」というところが見つかったとき。

「すいません、私、なかなか理解できなくて、ここ、質問してもいいですか? 『会社員は国民健康保険に加入する』って書いてあるんですけど、どういう意味ですか」

このように聞きます。

相手は説明しているうちに、自分で間違いに気づくことがほとんどです。それでもまだ気づかないようなら、「ああ、そうなんですね。わかりました」と言いながら、「そうか、私は国民健康保険に加入するのは自営業者だと思ったんですけど、そうじゃないんですか」と念を押すという手もあります。

明らかに間違っている場合は、変な理由をつけるよりはダイレクトに、「あれ、なんかこれ違いませんか?」と言ったほうが時間の短縮になるということもあるでしょう。

大事なのは、「間違っている」と断定しないこと。「もしかしたら自分が間違っているかもしれない」という視点を忘れないようにしたいものです。

※第1回はこちら:1分1秒でも早く「相手の短所」を見つけて...秘書歴30年のエキスパートが説く「絶対に好かれる方法」


渡邉華織(わたなべかおり)
セクレタリーズアドバイザー、お福分けコンシェルジュ。
秘書歴30年以上。上場企業からスタートアップまで多岐にわたる企業の経営者のサポートを継続しながら、秘書コミュニティ「セクレタリーズ」を運営。テレビ朝日『七人の秘書』、スピンオフドラマ『ザ・接待~秘書のおもてなし~』の秘書監修なども行う。


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