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脂質は体に悪くなかった...「ケトーシス」と「ファットアダプション」は何が違うのか?

2025年2月22日(土)09時30分
メーガン・ラモス(臨床研究者・〈ザ・ファス ティング・メソッド〉共同設立者)

じっさい、飽和脂肪酸を最も多く摂っていた女性たちは、それよりも少ない量を摂っていた女性よりも、血栓が少なくなったのだ!

ほかにも、飽和脂肪酸が健康に悪くはないことを示す研究がある。日本で5万8543人を対象に約14年にわたって行われた研究でも、飽和脂肪酸をたくさん食べると心臓発作と脳卒中の予防になることがわかった。


 

これまで長い間、私たちは間違った情報を得ていたのだ! じつは、飽和脂肪酸も含めすべての脂質は体にいい

脂質を摂るのにいい食品は何だろう。次に挙げるもののなかから、幅広く食べることをお勧めする。
  


 牛肉、豚肉、ラム肉、ジビエ、鶏肉などの肉や、鶏肉の皮に含まれる脂質を摂るといい。牧草で飼育された家畜の肉ならホルモン剤があまり使われていないので、そちらを選ぼう。

魚介類 どんな種類のものでもいいが、とくにサーモン、サバ、イワシ、ニシンにはオメガ3脂肪酸がたくさん含まれているのでいい。

 好きなように調理して食べよう。

調理用油 ココナッツオイル、オリーブ油、バター、ギー(東南アジア、中東、インド料理などで使われるバターの一種)、アボカドオイル、牛脂は、どれも健康にいい。

乳製品 全脂肪乳製品、ヨーグルト、ナチュラルチーズを選ぼう。

ナッツ類 マカデミアナッツ、松の実、ブラジルナッツ、アーモンドを摂るといい。ピーナッツとカシューナッツは避けよう。

果物 オリーブ、アボカドを摂るといい。ベリー類は1日1回までにしておこう。

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