<医師でBBCを拠点に活躍する科学ジャーナリストが世界最先端の知見を結集した、睡眠の科学と睡眠術について>

医師でBBCを拠点に活躍する科学ジャーナリストが世界最先端の知見を結集し、「睡眠制限療法」と食事術を説く4週間で誰でも寝つきがよくなる 最速入眠プログラム(CCCメディアハウス)より「第5章 快適に眠るための食」を一部編集・抜粋。

「熟睡プログラム」と「よい眠りをもたらすレシピ」で、すっと眠りにつき、睡眠効率も一気に高める。

 
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地中海食と睡眠

地中海食に関する研究のほとんどは、心臓発作やがん、認知症、糖尿病といった疾患のリスクを下げる効果に焦点を当てたものだが、近年では定評のある学術誌において、地中海食が睡眠に与える影響に着目した大規模研究の成果も発表されている。

2019年5月には、イタリア人成人の食事と睡眠の質との関連性を明らかにする研究[*1]も行われれている。MEALスタディと名づけられた研究[*2]では、シチリア島の都市であるカターニア県に住む1314人の男女からデータを集めている。

研究者たちは、被験者の食事を詳細に記録し、回収した食事に関するアンケートへの回答から、被験者を4つのグループ(地中海食スコアが「低い」から「高い」まで、4つの段階)に分類した。

研究者グループが食事と睡眠の質とを比較したところ、地中海食スコアが高いグループの中で「質のよい睡眠がとれている」と答えた人は、スコアが低いグループの2倍以上になることがわかった。

しかも、睡眠時間が長いだけでなく、睡眠効率も高く、夜中に目が覚めることもあまりないというのだ。

興味深いのは、「質のよい睡眠がとれている」と答えたのは、標準体重あるいはやや太り気味の人に限られるということだ。男女問わず、肥満傾向(BMI 30以上)のある人は、健康的な食事をしていても睡眠の質は保証されていなかった。

これらの研究結果をふまえて、さらなる大規模研究[*3]が行われた。アメリカ在住の2000人の中年男性および女性を対象に、食事が睡眠に与える影響を調べたものである。この研究でも、地中海食スコアと睡眠の質とのあいだには明らかに関連性があることがわかった。

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