あの映画のモデルになった「鬼編集長」...アナ・ウィンターは「華麗に引退」して大儲けする
Anna Wintour Exits “Vogue”

METガラ主催者でもあるウィンターのブランド力は計り知れない DIMITRIOS KAMBOURIS/GETTY IMAGES FOR THE MET MUSEUM/VOGUE
<ファッション誌「ヴォーグ」の名物編集長がついに退任。「自分自身のブランド化」で1億5000万ドルの価値が見込める?>
アナ・ウィンター(Anna Wintour)が米ヴォーグ誌編集長を退任した。代名詞である肩書を失ったら、経済的に困るのでは? いや、むしろ資産が増える可能性がありそうだ。
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75歳のウィンターが社内向けの発表で、編集長退任を告げたのは6月。ただし、雑誌運営の日常業務からは手を引くものの、ヴォーグの出版元コンデ・ナスト(Condé Nast)のグローバル最高コンテンツ責任者と、同誌グローバル編集責任者は続投するという。
正確な純資産額は不明だが、ウィンターは雑誌業界で富を築き上げてきた。
このイギリス出身のファッション界の大物は、ハーパーズ&クイーン誌(現在はハーパーズバザー英国版)の編集アシスタントとして最初の一歩を踏み出した。その後、米女性誌ビバや英国版ヴォーグを経て、1988年に米ヴォーグ編集長に就任。老舗モード誌の名声復活に貢献した。
「ヴォーグをスピード感があって、鋭くて、セクシーな雑誌にしたい。超富裕層や暇が有り余っている人々には興味がない」。ウィンターは以前、英紙デイリー・メールでそう語っている。「読者にしたいのは、自分自身のお金と幅広い関心を持つエネルギッシュなエグゼクティブ女性だ」