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アンディ・ウォーホルとの「大きな共通点」も...唯一無二の美術館を作った「バーンズ」とは何者なのか?

AN ARCHIVES RAT

2025年5月7日(水)15時26分
メレディス・ウルフ・シザー(本誌記者)

The Maverick's Museum: Albert Barnes and His American Dream

ECCO

──バーンズはコレクションを門外不出とし、見学も制限した。ペンシルベニア州メリオンからフィラデルフィアに移転して一般公開し、所蔵品の貸し出しも行う現在のバーンズ・コレクションをどう思うだろう。

バーンズはどんな些細なことでも自分の思いどおりにならないと、頭から湯気を立てて怒った。だから移転はもちろん、人々が彼の指示に背いたことに怒り狂うだろう。

一方で非常に現実的な人でもあった。メリオンの美術館が財政難に陥ったときに彼がトップにいたら、現実的な解決策を見つけたかもしれない。

バーンズは何かというと、思いどおりに運営できないならコレクションをよそに移すと脅していた。脅しは口先だけだったにせよ、移転の話は常に出ていた。


──ニューヨークのフリック・コレクションをはじめ、個人のコレクションが美術館になった例はいくつかある。バーンズ・コレクションが他と違う点は?

単にコレクターの趣味を保管するだけでない点が、ユニークだ。バーンズ・コレクションは美術を深く体系的に考察した人物による、一貫性のあるキュレーションの産物。バーンズは自分の考えを、展示を通して正確に伝えようとした。

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