最新記事

ヘルス

尿酸値14.8でも痛風にならない「プレミアムな患者」が医師から頼まれたこととは──

2021年10月3日(日)13時30分
樋口真嗣(映画監督) *PRESIDENT Onlineからの転載

飲み始めて数週間で、なんと尿酸値は4まで下がりました。薬ってすごいですよね。

私の尿酸値を劇的に落とす理論を提唱した先生はどうなったかというと、アメリカの大学に留学することが決まりました。きっと私のデータで完成した論文が認められたのでしょうね。

映画の世界は酒飲みには最高の職場

昔からお酒が好きでした。うちは酒を飲まない両親だったけど、私だけは好きでしたね。学校を出て映画の世界に入ったけど、ここがまた酒飲みには最高の職場でした。

僕が仕事をしていた東宝というスタジオは、当時は組合がとってもうるさいころで、おかげで労働環境はよかったと思います。

でも、組合が社員に残業をさせないとどうなるかというと、早く仕事が終わったチームから、「反省会」と称した飲み会が始まるだけで、工場みたいな詰所では、毎晩どこかで酒盛りをやってました。

酒を飲みながらするのは、やはり映画の話が多いのかな。最近流行っている映画の話をしますね。最近の話題は、配信ものすごいよねってことばかり。つい最近も韓国の『スペース・スウィーパーズ』というSFがすごかったという話で盛り上がりました。

昔は「これってどうやって撮ってるんだろうね」とか、制作の視点に立った話題が多かった。でも、昨今の特撮は、結論からいえばCGにどれくらい時間と金がかけられるかによるわけで、どう撮ってるかなんて自分たちの仕事のヒントにならないから、わかっても仕方ない。結局は金と時間をかければできる話なので。虚しいものです。

しかし、最近の映像配信系サイトのサムネイルは本当に伝わってこない。あれって実はAIが決めているらしいんですけど、どうしてこの写真を使うの? というのを選ぶ。あのAIはクビにしたほうがいいと思うなあ......。

昔から映画というのは、どうやったら映画館に足を運んでいただけるか、ポスター作りに気合いを入れたわけです。公開が終わりツタヤなどのレンタル店に置かれる時は、どうやってインパクトのあるパッケージを作って面出しされるかにかけていた。

レンタルになる時はビジュアルが変わる場合も多くあって、映画の時よりもわかりやすい見た目にして、視聴者のハードルを下げる努力もしてきました。映画からレンタルになるときに映画タイトルが変わることもよくありました。

それくらい気合を入れてきたのに、なんだあの鑑賞意欲をそそらないサムネイルはってね。痛風と全然関係ないですけど。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国万科、償還延期拒否で18日に再び債権者会合 猶

ワールド

タイ、2月8日に総選挙 選管が発表

ワールド

フィリピン、中国に抗議へ 南シナ海で漁師負傷

ビジネス

ユーロ圏鉱工業生産、10月は前月比・前年比とも伸び
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の展望。本当にトンネルは抜けたのか?
  • 2
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジアの宝石」の終焉
  • 3
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 4
    極限の筋力をつくる2つの技術とは?...真の力は「前…
  • 5
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 6
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 7
    トランプが日中の「喧嘩」に口を挟まないもっともな…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    大成功の東京デフリンピックが、日本人をこう変えた
  • 10
    世界最大の都市ランキング...1位だった「東京」が3位…
  • 1
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 4
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 7
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 8
    香港大火災の本当の原因と、世界が目撃した「アジア…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中