最新記事

英語学習

グーグル元副社長が教える、英語が下手な親でも子どもの英語力を伸ばせる方法

2022年8月12日(金)12時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

当然、子どもが同じことはできませんが、やはり英語が使える場があれば、積極的に入っていって実践するだけの勇気が必要になります。

とくに日本人は、外国人に日本語で道を尋ねられても逃げてしまうくらい、いまだに外国語に対するコンプレックスがあるものです。

別にみんな「異人さんが怖い」わけではありません。ただ、会話ができなくてマゴマゴしてしまうのを「恥ずかしい」と感じて、恥をかくの恐れてしまうのです。

海外ではそんな人はめったにいません。たとえばアメリカでも、移住してきたばかりで、アメリカ人になってはいても、きちんとした英語を学んでいない人だってたくさんいます。文法を無視したお粗末な英語であっても、彼らは臆せず堂々と英語を話します。そうしてどんどん上手になっていきます。

英語の上達には、積極性を持ち、恐怖感を捨てることが第一の条件です。

これは、お子さんに限った話ではありません。やはり親が外国語に対して恐怖感を持っていれば、子どもにだってそんな感情は伝染するでしょう。

だから親も英語を使うことから逃げず、うまくなくても、英語を積極的に受け入れる環境をつくることが大切になります。恥じることなど何もないのです。

わからなくても親子で英語ニュースを見る

では、具体的に「英語を積極的に受け入れる環境をつくる」にはどうすればいいでしょう?

外国人の友だちが、すぐ近くにいれば、もちろん一緒に話しながら英語を学ぶことはできるかもしれません。でも、そんな都合のいい環境が、そうそうあるわけもないでしょう。

誰にでもできることは、まずはラジオやテレビ、あるいは動画などで、一定時間、英語の放送を聴くような習慣をつくることではないでしょうか。

Chapter 1で述べたように、英語が使いこなせるようになるために、まず鍛えるべきは「耳」です。

日本語ばかりを聞いていれば、日本語の音に慣れてしまって、子音のみの音などが聞こえなくなってしまいます。最初は意味がわからなかったとしても、とにかく毎日のように一定時間、英語を聴く習慣をつけてしまえば、そんな日本式聴覚に耳が固定してしまうことは防げます。

だから子どものうち、場合によっては子どもが生まれてくる前から、お茶の間で英語だけの放送が流れている環境を用意してあげればいいのです。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米中貿易協議で大きな進展とベセント長官、12日に詳

ワールド

プーチン氏、15日にトルコで直接協議提案 ゼレンス

ビジネス

ECBは利下げ停止すべきとシュナーベル氏、インフレ

ビジネス

FRB、関税の影響が明確になるまで利下げにコミット
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王子との微笑ましい瞬間が拡散
  • 3
    「隠れ糖分」による「うつ」に要注意...男性が女性よりも気を付けなくてはならない理由とは?
  • 4
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 5
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 6
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 7
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 8
    ロシア艦船用レーダーシステム「ザスロン」に、ウク…
  • 9
    「股間に顔」BLACKPINKリサ、ノーパンツルックで妖艶…
  • 10
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 5
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 6
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 9
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 10
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中