最新記事

トレーニング

世界が熱狂するストリートワークアウト、「なぜ屋外で?」最強の2人に聞いた

2020年8月26日(水)17時20分
ニック・コリアス

パラレルバーの上でL-シットをするアル(左)とダニー(右)のカバドロ兄弟(『ストリートワークアウト』129ページより)

<「監獄式」筋トレの最強トレーナー、ポール・ウェイドが激賞するのがカバドロ兄弟。新著『ストリートワークアウト』を出版した2人に、屋外でトレーニングをする魅力や、キャリステニクスの極意を聞く>

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自宅でできる自重力トレーニングへの注目が高まっている。本や雑誌、ネットでは、そんなニーズに合わせて、さまざまなトレーニングが取り上げられているが、その中でも最も支持を集めているメソッドの1つが「プリズナートレーニング」だ。

著者は元囚人という異色の経歴ながら、世界中のトレーニーから支持を集めてきた最強のトレーナー、ポール"コーチ"ウェイド。彼によって書かれた『プリズナートレーニング』シリーズは、日本だけで累計16万部を記録。ジム通いのみならず、プロテインも不要とするウェイドのトレーニングメソッドは、2017年(邦訳版)の発売以来、多くの読者に影響を与えてきた。

そのウェイドが激賞するトレーニーがいるのをあなたはご存じだろうか。

「この惑星上で最も偉大な2人のキャリステニクスコーチ」

ウェイドがそう呼ぶ最強の2人、それこそがカバドロ兄弟だ。

彼らはキャリステニクスとパーソナルトレーニングの世界をリードするオーソリティであり、また『プリズナートレーニング』シリーズにも動作指導のモデルとして参加しているので、シリーズの熱心な読者には、よく知られた存在でもある。

ウェイドが提唱する「監獄式」のトレーニングをストリートに移したカバドロ兄弟は、環境にあるものを創造的・即興的に利用しながら体を鍛える、まったく新しいフィットネスをつくり出した。それが「ストリートワークアウト」だ。2人が編み出したこのスタイルは、世界中で熱狂的な支持を集めつつある。

(ニューズウィーク日本版ウェブ編集部より)


◇ ◇ ◇

カバドロ兄弟のどちらかがBodybuilding.comにアップした記事を読んだことがあれば、この兄弟がニューヨーク市のストリートでトレーニングしている――まるで遊んでいるように見えるかもしれない――写真に接したことがあるだろう。

2人はフォトジェニックな写真を撮るためにそこにいるのではない(もちろん、その意味合いも少しはあるだろうが)。実際、彼らはいつも外に出て、公園や、コンクリートジャングルの中にあるパイプや足場を使ってプルアップし、ヒューマンフラッグを挙げている。

2人とも、これまでに何冊かの本を出しているが、具体的なストリートワークアウトのやり方や、なぜストリートでトレーニングするのかという点にクローズアップした本は作っていなかった。

自分たちのトレーニングスタイルを伝えたかった彼らはチームを組んで、初の共同執筆になる『ストリートワークアウト――圧倒的なパフォーマンスで魅せる究極のエクササイズ200』(山田雅久訳、CCCメディアハウス、328ページ・オールカラー)を出版することにした。

この本について、そして、ストリート(都市の屋外)で行うトレーニングの魅力について彼らが話をしてくれた。

【関連記事】全否定の「囚人筋トレ」が普通の自重筋トレと違う3つの理由

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

中国CO2排出量、第3四半期は前年比横ばい 通年で

ビジネス

インフレリスク均衡、金利水準は適切=エルダーソンE

ワールド

英7─9月賃金伸び鈍化、失業率5.0%に悪化 12

ビジネス

ソニーG、今期2度目の上方修正 米関税影響は500
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一撃」は、キケの一言から生まれた
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入…
  • 7
    インスタントラーメンが脳に悪影響? 米研究が示す「…
  • 8
    中年男性と若い女性が「スタバの限定カップ」を取り…
  • 9
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 10
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 1
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 2
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中