――2人ともジムでトレーニングしたり、ジムで働いたりしたことがあるが、この本の写真はすべて屋外で撮影されている。どうして屋外でトレーニングすることが、あなたたちのメインのやり方になったのだろう?

アル・カバドロ ダニーと私は、子供の頃からキャリステニクスに親しんできた。でも、ほとんど屋内でそれをやっていた。それ以降、ジムで多くの時間を費やしてきたし、多種多様なトレーニング法に手を出した。バーベル、ダンベル、ケトルベルなどが私たちのトレーニングに導入されては、消えていったよ。それで、ここ数年はもっぱら体重だけを使ってトレーニングするようになっている。

なぜ屋外でトレーニングするかって? 私は、大箱のヘルスクラブのパーソナルトレーナーとしてキャリアを始めている。指導しているうちに使うマシンがどんどん減っていき、そのほうが、クライアントに良い結果をもたらすことが分かってきたんだ。

ジムでの仕事を辞めたあとは、(ニューヨーク市の)トンプキンススクエアパークを使ってクライアントを指導するようになった。その時点で、そこが私の主なトレーニングスポットになっていたからね。

ずっと同じジムにこもって仕事をしていると、開放的な場所を見つけ、そこでワークアウトすることが刺激になる。それに、外で鍛えたほうが気持ちいいだろう?

トンプキンでのトレーニングは2007年に始めたけど、ここ10年でトンプキンのワークアウト文化(※)が、発展していった様はクールの一言に尽きるね。

(※暴力沙汰が多発し、ホームレスのジャンキーがあふれる公園だったが、ここで体を鍛える人が増えていき、今では、世界中のトレーニング愛好家が集まるフィットネスのメッカのような場所になっている)

ダニー・カバドロ どこで体を動かすか、どんなマシンやデバイスを使うかということより、やっているエクササイズを動作パターンとして考えることのほうが大切だね。その動作を最もシンプルな形まで削ぎ落としていくと、可能性の幅を広げることができるからだ。

それを突き詰めていくと、ストリートを、無限の可能性を秘めた"ジム"にできるんだよ。

世界中で人気となってきていることにはスリルを感じる

――ストリートでワークアウトすれば、注目を集めるだろうし、オーディエンスから一挙一投足を興味深く眺められると思います。世界を旅していて、ストリートワークアウトをごく普通にやっている場所はありましたか?

ダニー・カバドロ ストリートで体を鍛える人が増えている! それは確かだよ。私たちを興味深く眺めている人たちは、ストリートワークアウトに好奇心を持つことに抵抗を感じていない。結局のところ、道路標識を使ってヒューマンフラッグをやっている人がいれば、通りがかった人の頭がそっちを向くのは自然な反応だろうね。

streetworkout20200826_pic2.jpg
体を横向きにするフラッグを目指す(『ストリートワークアウト』255ページより)

とはいえ、それが、一般的なトレーニングスタイルになっているとは思えない。実際にやる人やストリートワークアウトができる施設は増えているし、世界中で人気となってきていることにはスリルを感じる。でも、まだまだ草の根レベルの鍛え方だね。大局的には、商業的フィットネスの周辺にあるものに過ぎないんじゃないかな。

【関連記事】囚人コーチが教える最強の部屋トレ 自重力トレーニングの驚くべき効果とは?

『ストリートワークアウト』はコレクションでありアンソロジー