最新記事

投資の基礎知識

キャッシュレス、5G、自動運転車、RPA... 「テーマ株投資」の極意

2019年4月5日(金)10時20分
岡田禎子 ※株の窓口より転載

recep-bg-iStock.

<株の情報でよく目にする「〇〇関連銘柄」という言葉。話題のテーマや業種に関連する銘柄を指すが、なぜ注目されるのか、大きく稼げるのか、そして今後期待されるテーマとは>

トレンドに乗ってみよう

世の中の旬な話題が材料となり、短期間で株価大化けも期待できる「テーマ株投資」。2019年も「AI」「キャッシュレス」「5G」など気になるテーマが目白押しです。

ただし、旬なテーマに飛びついてしまうと大損することも。そんな手痛い思いをしないよう、テーマ株投資を始めるにあたってのポイントを解説します。

テーマ株投資とは?

テーマ株投資とは、投資家の注目を集める「旬なテーマ」に関連した銘柄に投資することです。

株式相場では、その日、その時期、その年、時にはさらに長期間にわたって、様々な「旬なテーマ」が出現して、トレンドを作り出していきます。時間の経過とともに次のテーマに移ったり、繰り返し同じテーマが注目を集めたりしながら、相場を形成していくのです。

そうした「旬なテーマ」になりやすいのは、国策や社会問題、技術革新、今世間で流行していることなど、「世の中を大きく変えてしまうかも?」と世の人々の関心を集め、大きく期待に胸膨らませる事柄です。

最近では「AI(人工知能)関連」や「仮想通貨関連」「EV(電気自動車)関連」のほか、身近なものでは「安室奈美恵引退関連」や鯖缶ブームによる「缶詰関連」、新薬期待で株価が膨れ上がったサンバイオ<4592>などの「バイオ関連」も記憶に新しいところでしょう。

テーマ株の特徴とメリット

テーマ株は、その企業単体の業績やポジティブな材料だけでなく、そのテーマに関連する話題がニュースなどで大きく取り上げられると、個人・機関投資家を問わず資金が流入して株価が暴騰し、大きな利益を手にするチャンスが生まれます。

「バイオ関連」や「ロボット関連」など次世代の技術を売りにした銘柄や、「ポケモンGO」のように爆発的にヒットした商品に関連する銘柄は、短期間に株価が2倍、3倍、さらにテンバガー(10倍株)になることもあります。

こうしたテーマに早い段階で上手く投資することができれば、大きな利益を手にすることも可能性です。

一方で、「インバウンド関連」「自動運転車関連」のように、国策などで政府の後押しがあるテーマは息が長くなります。流行り廃りの激しい短期勝負のテーマと違って、慌ただしい売買をせずとも、長いトレンドに乗って大きな利益を目指すこともできます。

また、テーマ株は話題性を材料に株価が動くため、日経平均株価など全体の株式相場の動きに左右されにくく、全体が下げ相場のときでも利益を狙いやすい点も特徴です。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中