最新記事

ESG投資

世界的潮流「ESG投資」とは何か、「なでしこ銘柄」は儲かるか

2018年9月26日(水)17時30分
岡田禎子 ※株の窓口より転載

Andresr-iStock.

<「女性の活躍推進に優れた企業」として選定された企業が、株式市場で注目され始めている。その背景にあるのは、環境・社会・企業統治に配慮した取り組みに積極的な企業に投資するという流れだが......>

このところ株式市場で注目され始めている「なでしこ銘柄」をご存じでしょうか? 経済産業省と東京証券取引所が選定する「女性の活躍推進に優れた企業」のことです。

なぜ国と東証が企業の選定をするのか? そもそも「なでしこ」って? そして、果たして「なでしこ」でマーケットに勝てるのか? そんな疑問にお答えします。

「なでしこ銘柄」って何?

2011年のサッカー女子ワールドカップ・ドイツ大会で日本はアメリカを破り、世界一となりました。彼女たち「なでしこジャパン」の活躍に日本中が熱狂したことを覚えている方は多いでしょう。

株式市場で注目されるようになっている「なでしこ銘柄」は、言うまでもなく、この「なでしこジャパン」が名前の由来です。

2012年度から、経済産業省と東京証券取引所は共同企画として、「女性活躍推進」に優れた上場企業を毎年独自の基準で「なでしこ銘柄」として選定しています。

女性の活躍を積極的に後押しする企業は「中長期の企業価値向上」に繋がるということで、そうした点を重視する投資家にとって「魅力ある銘柄」を紹介することで、企業への投資を促進し、また企業側の取り組みを加速させることを狙いとしています。

つまり、「この企業に投資するといいですよ」と国と東証がお墨付きを与えているのが「なでしこ銘柄」なのです。

なでしこの選び方

6年目となる「なでしこ2018」は、ダイバーシティ経営の具体的なアクションである「ダイバーシティ2.0行動ガイドライン」に沿って「表面的な対応に終始せず、経営成果につながる女性活躍推進の取り組みができているかどうか、取り組みの『質』に注目して評価・選定した」とのこと。

東証第1部のみならず、2部、マザーズ、JASDAQ、外国株を含む全上場企業3500社の中から、まずは以下の2点でスクリーニングされました。

・平成28年4月の「女性活躍推進法」の施行を受けて、行動計画を策定していること
・厚生労働省の「女性の活躍推進企業データベース」に「女性管理職比率」を開示していること

さらに、女性活躍調査への回答に基づいて得点をつけ、27業種ごとに上位にランクインした企業を抽出。最後に、財務指標(ROE)による得点を加えます。業種ごとに1〜2社、さらに一定程度の水準の企業がプラスαとして選定されました。

MAGAZINE

特集:パックンのお笑い国際情勢入門

2019-8・20号(8/ 6発売)

世界のニュースと首脳たちをインテリ芸人が辛辣風刺──日本人が知らなかった政治の見方お届けします

※次号は8/20(火)発売となります。

人気ランキング

  • 1

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 2

    世界が発想に驚いた日本の「ロボット尻尾」、使い道は?

  • 3

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

  • 4

    世界で最も有名なオオカミ「OR-7」を知っているか?

  • 5

    「日本は代が変わっても過去を清算せよ」金正恩が安…

  • 6

    世界が知る「香港」は終わった

  • 7

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 8

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......そ…

  • 9

    9.11を経験したミレニアル世代の僕が原爆投下を正当…

  • 10

    未成年性的虐待の被告の大富豪が拘置所で怪死、米メ…

  • 1

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 2

    韓国で日本ボイコットに反旗? 日本文化めぐり分断国家の世論割れる

  • 3

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

  • 4

    日本の重要性を見失った韓国

  • 5

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 6

    世界が発想に驚いた日本の「ロボット尻尾」、使い道…

  • 7

    若年層の頭蓋骨にツノ状の隆起ができていた......そ…

  • 8

    犯人の容姿への嘲笑に警告 9万件のコメントを集めた…

  • 9

    世界が知る「香港」は終わった

  • 10

    未成年性的虐待の被告の大富豪が拘置所で怪死、米メ…

  • 1

    水深450メートル、メカジキに群がるサメ、そのサメを食べる大魚

  • 2

    寄生虫に乗っ取られた「ゾンビ・カタツムリ」がSNSで話題に

  • 3

    巨大なホホジロザメが一匹残らず逃げる相手は

  • 4

    日本の重要性を見失った韓国

  • 5

    子宮内共食いなど「サメの共食い」恐怖の実態

  • 6

    2100年に人間の姿はこうなる? 3Dイメージが公開

  • 7

    異例の猛暑でドイツの過激な「ヌーディズム」が全開

  • 8

    韓国で日本ボイコットに反旗? 日本文化めぐり分断…

  • 9

    「韓国の反論は誤解だらけ」

  • 10

    ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいつ…

PICTURE POWER

レンズがとらえた地球のひと・すがた・みらい

英会話特集 資産運用特集 グローバル人材を目指す Newsweek 日本版を読みながらグローバルトレンドを学ぶ
日本再発見 シーズン2
CCCメディアハウス求人情報
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
CHALLENGING INNOVATOR
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

絶賛発売中!

STORIES ARCHIVE

  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月