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Abemaやラジコは「どうやって儲けてる」?...20人に1人を狙って成功「フリーミアム戦略」の旨味

2025年11月14日(金)17時04分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

かといって、無料サービスが充実しすぎていると、ユーザーはそこで満足してしまい、有料のサービスを利用しようという意欲が湧きにくくなります。ですから、無料サービスとは明らかに差のついたプラスアルファの要素がなければなりません。有料サービスへと無理なく促す設計が重要なのです。

フリーミアムの成功事例


ZOOM

オンライン上でテレビ会議のようにミーティングができるWeb会議サービス「Zoom(ズーム)」は、コロナ禍にテレワークを余儀なくされる中、世界中で一気に普及しました。

無料アカウントで誰でも手軽に利用できること、面倒な操作を必要とせず、URLを送信するだけでコンタクトが取れ、送られた側はそのURLをクリックするだけで接続できるという利便性、他の通信サービスよりも接続が安定しており、通信クオリティが高いことなどから、瞬く間に浸透しました。

無料で接続する場合は「最大40分」という時間の制約が設けられており、有料プランにグレードアップすることで40分以上の継続使用が可能になります。

会議や授業等に利用するには、40分の制約がないほうが圧倒的に使いやすいことから、本格的なビジネス使用には自然と有料プランが使われるようになりました。

家族や友人とのコミュニケーション、短時間で済む打ち合わせなどの場合は、無料プランの利用で十分事足ります。多くの人がまずは無料プランで体験し、必要に応じて有料プランに移行するという形が自然とでき上がったのです。

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