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職場の「ムダ」は2つの「ム」から生まれる...業務の生産性を上げるには何が必要?

2025年3月26日(水)17時20分
川原洋一(ANAビジネスソリューション講師)

仕事の量が読めない職場では、忙しくても回るように人員配置をします。そうすると、作業量が少ないときには人手が余ってしまい、ムダが生じます。これは「リソースのムダ」です。

つまり「ムリ」から「ムラ」が発生し、「ムラ」から「ムダ」が発生しているわけです。

このように、「ムリ」「ムラ」「ムダ」は密接に関連しています。

ムダの排除のためには、ムリな状態が作り出すムラを均一化することがポイントです。

ムラが均一化されれば、必然的に業務が効率化されます。効率化されると少ないコストで業務ができるので、生産性の向上につながります。

「標準化」でムダがわかる

生産性を高めるためには、価値を生み出していない仕事をできるだけ減らすとともに、価値を生み出す仕事の比率をできるだけ高めることがポイントです。そのために欠かせないのが「標準化」です。

標準化を進めることで、人によって品質やかかる時間にばらつきが出ることを防ぎます。例えば料理のレシピのようなものです。

標準な手順が決まっていると、最適な手順で誰もが料理することができるようになるので、成果物の料理の出来具合も均一になるのです。いい方法が見つかった際には、一斉に変更をすることもできます。

業務の標準化ができていないと、どの工程にムリ、ムラ、ムダがあるか把握できません。「この作業は60秒で終える」という標準があるからこそ、「100秒かかっているということは、40秒の何らかのムダが生じている」ということが見えてくるのです。

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