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わが社は特別...「自信過剰」という病魔は、世界最強の企業「GE」すら破壊した

‘Hype, Hubris and Blind Ambition’

2022年12月1日(木)17時04分
メレディス・ウルフ・シザー

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金融ジャーナリストのコーハンはGE崩壊を『ジェンガ』に例える JONNO RATTMAN

ジェフ(・イメルト)は自信過剰にたたられたのだと思う。残念ながら、重大な結果につながる判断ミスが多かった。ジャックの誇大宣伝とジェフの自信過剰の連鎖が命取りになった。

――アメリカの最優良企業の1つが分社化に至った最大の理由は何か。

巨大金融会社ならではのリスクへの無理解、大言壮語と期待外れの実績、貪欲なヘッジファンドの株主参入など数多くの要因があるが、結局は自信過剰が原因だろう。GEは特別で、どんな決断をしても結果は吉だと思い込んだ。

GEはゲームの『ジェンガ』のようなものだった。どれほど順調でも、ミスが始まればやがて全部が崩れ落ちる。

――GEは昨年11月、医療機器・電力・航空機エンジンの3事業に分社化すると発表した。今後をどう予測するか。

いずれの事業も他社に買収され、GEは近い将来に消滅するのではないか。3事業は分割後、来年と再来年に上場予定だ。いつでも、誰でも買収可能になる。3つとも各分野の最大手級で、競合企業やプライベート・エクイティ・ファンドに狙われるはずだ。

時価総額で世界最大だった企業が近いうちに消える。そんな理解し難いことがなぜ起きたのかが、新著のテーマだ。

――コングロマリット経営には相乗効果があったのか。

金融業界は一時的な熱狂に浮かれる傾向があり、はっきりした理由もないまま企業価値を高く評価するようだ。60~80年代のコングロマリットがそうだった。

それ以前も、もちろんGEは多角的な企業だったが、電化製品製造や電力システム、航空機エンジンといった産業事業が中心だった。金融業界がコングロマリットという形態を評価し始めると、ジャックは前任のレグ・ジョーンズに続いて、従来は存在感の薄かった分野に手を広げた。

GEキャピタルを設立し、NBCの親会社の多角企業RCAを買収し、医療機器製造も始めた。ジャックがやることは、ほぼどれも大成功した。

それでも、全てが整合して「相乗的」に作用するのかという疑問は残った。答えはおそらくノーだが、大半の事業はかみ合ってうまくいった。

もちろん今では、そんな問いには意味がない。GEは130年の歴史の末に、3社に分割されようとしている。自らが築き上げたコングロマリットの末路を目にしたら、ジャックは激怒しただろう。

――執筆準備中、最も意外だった発見は?

GEが以前にもRCAを所有していたとは知らなかった。第1次大戦後に(当時の米大統領)ウッドロー・ウィルソンは、戦時中に有効性が証明された無線技術を掌握する国内企業を求めて、いわばGEにRCA設立を指示した。

その後、30年代に(独占禁止法違反で)提訴され、GEはRCAの分離を迫られた。だが85年、当時の史上最高金額の約63億ドルでRCAを買収すると発表したとき、一連の経緯が話題になることはほぼなかった。GEのRCA巨額買収は史上最高のM&A(合併・買収)事例の1つだ。

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