ニュース速報
ワールド

米下院、関係者にワッツアップの利用を禁止

2025年06月24日(火)08時01分

 米議会下院が関係者全員に対し、米メタ・プラットフォームズ傘下のメッセージアプリ「ワッツアップ」の利用を禁止したことが23日、下院の全職員に送った通知で明らかになった。写真は、パソコンの画面に表示された同アプリのロゴ。2023年2月、ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニカ市で撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ワシントン 23日 ロイター] - 米議会下院が関係者全員に対し、米メタ・プラットフォームズ傘下のメッセージアプリ「ワッツアップ」の利用を禁止したことが23日、下院の全職員に送った通知で明らかになった。下院の最高管理責任者(CAO)からの通知で「ワッツアップは利用者データの保護方法について透明性に欠け、保存データの暗号化がなく、その使用による潜在的なセキュリティーリスクがあるため、利用者にとってリスクが高いと判断した」と説明した。

その上で他のメッセージングアプリのマイクロソフト「Teams(チームズ)」、アマゾン・ドット・コム「Wickr」、メッセージングアプリ「Signal(シグナル)」、アップルの「iメッセージ」や「FaceTime(フェイスタイム)」などの使用を推奨した。

メタの広報担当者は、ワッツアップの禁止に「可能な限り強い言葉で」反対するとし、ワッツアップは他の承認アプリより高水準のセキュリティーを提供していると説明した。

ワッツアップの関係者は今年1月、イスラエルのスパイウエア企業のパラゴン・ソリューションズが、ジャーナリストや団体関係者ら多くのワッツアップ利用者を標的にしていたと明らかにした。

下院は2022年、セキュリティー上の問題から関係者に対し、中国の字節跳動(バイトダンス)の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を使うことを禁止していた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

三村財務官の続投を決定、国際局長に緒方氏=財務省幹

ビジネス

再送-日産社長、閉鎖工場「決まったものはない」=株

ビジネス

スターバックス、中国事業の全面売却検討せず 報道を

ワールド

英右派「リフォームUK」、10年居住許可の販売提案
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本のCEO
特集:世界が尊敬する日本のCEO
2025年7月 1日号(6/24発売)

不屈のIT投資家、観光ニッポンの牽引役、アパレルの覇者......その哲学と発想と行動力で輝く日本の経営者たち

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々と撤退へ
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり得ない!」と投稿された写真にSNSで怒り爆発
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 6
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測…
  • 7
    EU、医療機器入札から中国企業を排除へ...「国際調達…
  • 8
    「イラつく」「飛び降りたくなる」遅延する飛行機、…
  • 9
    「水面付近に大群」「1匹でもパニックなのに...」カ…
  • 10
    【クイズ】次のうち、中国の資金援助を受けていない…
  • 1
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 2
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の「緊迫映像」
  • 3
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事故...「緊迫の救護シーン」を警官が記録
  • 4
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 5
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越し…
  • 6
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 7
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 8
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 9
    飛行機内で「最悪の行為」をしている女性客...「あり…
  • 10
    ホルムズ海峡の封鎖は「自殺行為」?...イラン・イス…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 7
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 10
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中