英右派「リフォームUK」、10年居住許可の販売提案 25万ポンドで

反移民などを掲げる英国右派ポピュリスト政党「リフォームUK」は23日、裕福な移住希望者が25万ポンドを支払って「ブリタニア・カード」を購入すれば10年間の英国居住許可が与えられ、外国での所得や資産、キャピタルゲインに対する英国税を免除する政策案を発表した。写真は同党を率いるナイジェル・ファラージ氏。バーミンガムで3月撮影(2025年 ロイター/Isabel Infantes)
[ロンドン 23日 ロイター] - 反移民などを掲げる英国右派ポピュリスト政党「リフォームUK」は23日、裕福な移住希望者が25万ポンド(約33万8000ドル)を支払って「ブリタニア・カード」を購入すれば10年間の英国居住許可が与えられ、外国での所得や資産、キャピタルゲインに対する英国税を免除する政策案を発表した。
2029年半ばまでに実施される議会下院の総選挙に向けて発表された政策案は、与党の労働党と一線を画した。英政府は、長期にわたって外国での収入に対する英国税をほとんど、あるいは全く支払ってこなかった非居住納税者(ノンドム)に対する免税措置を廃止した。
リフォームUKを率いるナイジェル・ファラージ氏は、ブリタニア・カードの販売で直接得られる収入を英国のフルタイム労働者のうち下位10%の低所得者に分配することを提唱。移住者が英国に持ち込む資産や、英国で稼いだ収入への課税は財政に恩恵をもたらすとの見方を示した。
ファラージ氏は、ノンドムや英国人ら約1万800人の富裕層が2024年に英国から流出したと訴えたが、脱税と租税回避を調査している団体のタックス・ジャスティス・ネットワークはこの数値が不正確だと異議を唱えている。
ファラージ氏は「私たちは非常に具体的な目的で行動している」と訴えた。