最新記事

仮想通貨

新型コロナウイルスでビットコインが高騰した理由

2020年2月10日(月)16時40分
ロン・メンドザ

先行き不安が高まり、ビットコイン価格が高騰 THAIMYNGUYEN/ISTOCKPHOTO

<ビットコインは、株式市場と逆の値動きをする存在として知られる>

新型コロナウイルスが猛威を振るい、中国経済を取り巻く環境は厳しくなる一方。春節(旧正月)明けに中国の株式市場が再開した2月3日、上海と深圳両市場の銘柄で構成される「CSI300指数」は9.1%下落した。ニューヨークのダウ平均も1月31日に昨年夏以来の大幅下落を記録するなど、景気後退への不安が渦巻いている。

そんななか、勢いを増しているのが仮想通貨だ。なかでもビットコインは2月3日、香港での取引開始直後に一時急騰し、昨年10月以来の高値を記録した。

ビットコインはこれまでも、株式市場と逆の値動きをする存在として知られていた。大半の仮想通貨は昨年6月以降、不調が続いていたが、今年に入って好転。1月に勃発したアメリカとイランの一触即発の危機も、価格を押し上げる要因の1つとなった。今後、新型ウイルスの脅威がさらに高まれば、資金の安全な避難所としてますます仮想通貨への注目が高まりそうだ。

<2020年2月18日号掲載>

【参考記事】仮想通貨ウォーズの勝者はリブラか中国か――経済の未来を決する頂上決戦の行方
【参考記事】中国がデジタル人民元を発行する日は近い

20200218issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月18日号(2月12日発売)は「新型肺炎:どこまで広がるのか」特集。「起きるべくして起きた」被害拡大を防ぐための「処方箋」は? 悲劇を繰り返す中国共産党、厳戒態勢下にある北京の現状、漢方・ワクチンという「対策」......総力レポート。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アウディ、戦略見直しで年間販売目標200万台を検討

ワールド

シカゴへの州兵派遣計画に抗議活動 市民数千人が行進

ワールド

北朝鮮の金総書記、特別列車で中国入り 2日午前に北

ワールド

英首相、官邸チーム刷新 シャフィク元中銀副総裁を経
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:豪ワーホリ残酷物語
特集:豪ワーホリ残酷物語
2025年9月 9日号(9/ 2発売)

円安の日本から「出稼ぎ」に行く時代──オーストラリアで搾取される若者たちの実態は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体」をつくる4つの食事ポイント
  • 2
    世界でも珍しい「日本の水泳授業」、消滅の危機にあるがなくさないでほしい
  • 3
    映画『K-POPガールズ! デーモン・ハンターズ』が世界的ヒット その背景にあるものは?
  • 4
    上から下まで何も隠さず、全身「横から丸見え」...シ…
  • 5
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 6
    BAT新型加熱式たばこ「glo Hilo」シリーズ全国展開へ…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動…
  • 9
    トレーニング継続率は7倍に...運動を「サボりたい」…
  • 10
    就寝中に体の上を這い回る「危険生物」に気付いた女…
  • 1
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ女性が目にした光景が「酷すぎる」とSNS震撼、大論争に
  • 2
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が下がった「意外な理由」
  • 3
    1日「5分」の習慣が「10年」先のあなたを守る――「動ける体」をつくる、エキセントリック運動【note限定公開記事】
  • 4
    25年以内に「がん」を上回る死因に...「スーパーバグ…
  • 5
    50歳を過ぎても運動を続けるためには?...「動ける体…
  • 6
    豊かさに溺れ、非生産的で野心のない国へ...「世界が…
  • 7
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 8
    脳をハイジャックする「10の超加工食品」とは?...罪…
  • 9
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 10
    首を制する者が、筋トレを制す...見た目もパフォーマ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 7
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 8
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 9
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中