コラム

次々と明らかになり始めたバイデン次期政権は「進撃の陣容」

2020年12月09日(水)17時00分

5. 明確な狙い 今回の人選でバイデンが重視したのは、能力と信頼性、そしてアメリカの評価を立て直すという目標だ。彼らはトランプ政権の発足当初とは違い、就任初日から仕事をする準備ができている。

6. 多様性 黒人女性の国連大使(リンダ・トーマス・グリーンフィールド)、中南米系の国土安全保障長官、女性の国家情報長官、ユダヤ人の国務長官に加え、財務長官も女性の見込みだ。トランプ政権の重要閣僚は、ほとんど全て白人男性だった。

7. 教訓 バイデンにケネディやニクソン、オバマ、クリントンのような知力はないとしても、半世紀に及ぶ国政経験を通じ、過去の成功と失敗から重要な教訓を得ている。まずは好スタートが切れそうだ。

<2020年12月8日号掲載>

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サム・ポトリッキオ

Sam Potolicchio ジョージタウン大学教授(グローバル教育ディレクター)、ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授、プリンストン・レビュー誌が選ぶ「アメリカ最高の教授」の1人

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