米6月CPI、前年比+2.7%に加速 FRBは9月まで様子見か

米労働省の労働統計局(BLS)が15日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇し、前月の0.1%上昇から加速、1月以来の大幅な上昇となった。ワシントンの市場で昨年8月撮影(2025年 ロイター/Kaylee Greenlee Beal/File Photo)
Lucia Mutikani
[ワシントン 15日 ロイター] - 米労働省の労働統計局(BLS)が15日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇し、前月の0.1%上昇から加速、1月以来の大幅な上昇となった。トランプ米政権の関税措置がインフレに影響し始めていることが示唆され、米連邦準備理事会(FRB)は9月まで様子見姿勢を維持する可能性がある。
前年比は2.7%上昇、5月は2.4%上昇だった。
ロイター調査によるエコノミスト予想は前月比0.3%上昇、前年比2.6%上昇だった。
それでも、新車および中古車の価格は5月に比べ下落するなど、基礎インフレ率は緩やかに推移した。航空運賃やホテル・モーテルの客室料金といったサービスも下落した。需要の低迷によりこれらのサービスの価格上昇は抑制されており、この傾向が持続すれば、インフレ圧力の広範な高まりに対する懸念は和らぐ可能性がある。
ゴールドマン・サックス・アセットマネジメントの債券・流動性ソリューション部門グローバル共同責任者、ケイ・ヘイ氏は「CPIは関税の影響の初期兆候を示したものの、全体としては基調的なインフレ率は依然として抑制的だ。しかし、夏場にかけて物価圧力は強まると予想されており、7月と8月のCPIは重要なハードルとなるだろう。FRBは当面、様子見姿勢を維持する」との見方を示した。
モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのチーフエコノミック・ストラテジスト、エレン・ゼントナー氏は、関税転嫁の初期の兆候が出始めていると指摘。「サービス部門のインフレは緩やかになり続けているが、関税措置の対象になっている物品の価格上昇が6月に加速したことを踏まえると、今後は物価上昇圧力がこの先、増大していく可能性が高い。FRBはより多くのデータが得られるのを待つ間、現状を維持する」と述べた。
エコノミストは、夏場を通して物価上昇が続くと予想。 ゴールドマン・サックスは、関税関連の家電製品、自動車、衣料品の価格上昇を反映し、今後数カ月間のコアCPIの前月比上昇率は0.3─0.4%になると予測。ただ、コアサービス部門のインフレ率への短期的な影響は限定的だとみている。
こうした中、 トランプ米大統領はこの日、自身のソーシャルメディアへの投稿で「消費者物価は低い。今すぐFRBは金利を引き下げろ!」と投稿した。
<コア指数、前年比2.9%上昇>
食料品価格は0.3%上昇し、5月と同水準となった。食料品店価格も0.3%上昇した。ノンアルコール飲料の1.4%上昇とコーヒーの2.2%上昇が要因となった。果物と野菜は0.9%上昇、牛肉は2.0%上昇した。一方、鳥インフルエンザの流行が沈静化したため、卵は7.4%下落した。外食は0.4%上昇した。
変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前月比0.2%、前年比2.9%上昇した。予想は0.3%、3.0%上昇だった。5月は前月比0.1%、前年比2.8%上昇していた。
家庭用家具・用品は5月の0.3%上昇に続き、1.0%急上昇した。家電製品は1.9%上昇、衣料品は0.4%上昇、スポーツ用品は1.4%上昇、玩具も1.8%急上昇した。
ただ、中古車・トラック価格が0.7%下落したことで、その影響は一部相殺された。新車価格は2カ月連続で0.3%下落した。
コア食品価格は5月に横ばいだったが、6月は0.2%上昇した。
帰属家賃は0.3%上昇したが、ホテル・モーテルの客室料金は3.6%下落した。航空運賃も0.1%下落。
エネルギーサービスを除くサービス料金は0.3%上昇した。
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