コラム

大谷翔平は父親になるとパフォーマンスが落ちる?過去のスポーツ選手にみる「戦闘力低下」説の真偽は...

2025年05月10日(土)16時30分
大谷翔平

MLB公式アカウントも大谷家の女児誕生を祝福 MLB VIA @SHOHEIOHTANI/INSTAGRAM

<「睡眠命」の大谷はパパになっても超人でいられる? タイガー・ウッズ父の「子供ができるとメンタルやエネルギーが低下する」説は本当か>

大谷翔平は今シーズン、キャリアで2番目に大きな試練に直面する。理由は、父親になったから。大きな身体的負傷を除けば、父親になるという人生の重大局面ほど、スポーツ選手のパフォーマンスに潜在的な影響を与えるものはない。

GOATと呼ばれる偉大なスポーツ選手の中で、優しさと思いやり、爽やかさ、退屈なまでの「普通さ」が際立つと言われる大谷の場合は特にそうだ。異常なまでの負けず嫌いとは言えない人物が、娘の誕生という魔法のような経験の後も競争心を保てるのか。


大谷は神話レベルのアスリートだ。バスケットボールのマイケル・ジョーダン、水泳のマイケル・フェルプス、フットボールのトム・ブレイディ、そして野球のベーブ・ルース......。競技の枠を超えた存在に大谷もなりつつある。

だが、ごく短期間の「父親リスト」入りから復帰した直後の大谷は苦しんだ。チームメイトのムーキー・ベッツは記者の質問に対し、「彼も人間だ」と答えている。大谷のように特別な選手にとって、「人間だ」と言われるのは侮辱に近い。だが父親になることと、それに伴う睡眠と精神への負担はどんな選手も疲弊させる可能性がある。

プロフィール

サム・ポトリッキオ

Sam Potolicchio ジョージタウン大学教授(グローバル教育ディレクター)、ロシア国家経済・公共政策大統領アカデミー特別教授、プリンストン・レビュー誌が選ぶ「アメリカ最高の教授」の1人

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