生活雑貨から衣服、食品まで幅広い商品を扱い、多くのファンを持つ「無印良品」。チェーン展開する良品計画<7453>は、株式市場では「景気敏感な国内小売株」といったイメージが根強くありましたが、ここに来て「アジア成長株」としての評価が広まりつつあります。

その理由は、海外事業の成長です。東アジアを中心に利益を着実に伸ばしており、会社全体の利益を押し上げていることが、今期の中間決算でも示されました。その結果、株価も高値圏で推移しています。

市場が驚いた良品計画の中間決算

良品計画が4月に発表した今期(2026年8月期)第2四半期の決算(中間決算)は、かなり強い内容でした。営業収益、営業利益がともに過去最高。さらに通期予想も、従来の790億円から890億円に上方修正され、市場予想を上回る形となりました。

背景には海外事業の躍進があります。特に東アジア事業は今期に入ってから利益率20%以上で推移しており、営業収益と営業利益はともに前年同期比20%以上、62億円超の利益押し上げ要因となっています。東南アジア・オセアニアでも高成長が続き、海外事業が全社の利益成長を牽引する構図が鮮明となっているのです。

これまでの良品計画には、市場からは「ブランド力はあるが利益率は安定しない」という見方もありました。しかしながら、今回の決算で「売れている無印良品」から「海外で稼げる無印良品」への転換を市場に強く印象づけることになりました。

国内小売から「海外で稼げる企業」へ

海外事業の好調の要因として、「無印良品」がアジアの都市生活者にとって、「日本的な暮らし」そのものを体現するブランドへ変わりつつあることが挙げられます。

たとえば筆者が台湾の店舗を訪れた際、日本とは少し違う空気を感じました。国内では身近な生活雑貨のイメージが強い「無印良品」ですが、現地では高級商業エリアの一角に店舗を構え、多くの人で大変賑わっていたのです。

「アジア成長株」としての良品計画への期待
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