米国による対イラン戦争が6月7日で100日目を迎えるなか、当初の軍事的勝利は高コストな膠着状態へと変わりつつあり、海外における米国の強さに対する認識に深刻な影響を及ぼす可能性がある。

米国・イスラエルの圧倒的な軍事力を誇示する形で始まった戦争は、今や消耗戦の様相を呈している。同盟国も敵対国も、その展開を注視している。最終的な結果はなお不透明だが、一つ明らかな教訓がある。米軍は圧倒的な軍事的優位性を持つものの、決して無敵ではないということだ。

イランの最高指導者や多くの要人を殺害し、同国の兵器のかなりの部分を破壊し、壊滅的な海上封鎖を行なったにもかかわらず、イラン・イスラム共和国は米国とイスラエルによる共同攻撃を生き延びただけでなく、戦場と外交の場の双方で対抗することにも成功している。

イランの反撃手段のなかで最も重大だったのは、ホルムズ海峡を事実上封鎖し、戦略的な武器として利用したことだ。この戦術は世界の石油・天然ガス貿易を大きく阻害し、エネルギー価格の上昇を通じて米国内にも戦争疲れを招いている。将来の紛争でも模倣される可能性がある。

「例えば、イランによるホルムズ海峡封鎖から中国が教訓を得るのではないかと懸念している」と、米カーネギー国際平和財団の非常勤上級研究員で元米国大使のライアン・クロッカーは本誌にこう語った。

「世界の重要航路はホルムズ海峡だけではない。マラッカ海峡もあるし、台湾海峡はさらに重要だ」と、クロッカーは指摘した。「地域的・世界的な戦略目標を達成するには、全面戦争に訴える必要はなく、重要な海域を締め上げるだけでいい――そんな考えを中国に与えた可能性がある」

戦争最大の誤算はイランが生き残ったこと
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