イラン指導部はますます強硬に

体制転換についても、イスラム共和国は分裂するどころか、殺害されたアリ・ハメネイ師の息子で後継者となった最高指導者モジタバ・ハメネイ師のもとでおおむね結束を維持しているように見える。表舞台にはあまり姿を見せないものの報復志向が強いとみられるモジタバの下で、強硬派の革命防衛隊(IRGC)がさらに影響力を強めているとの見方が広がっている。

モジタバは、父が定めた核兵器保有禁止令を撤回する権限も持っている。

トランプは当初、イランの後継指導者選出について自ら発言権を行使したいとし、モジタバの起用を非難していた。しかし6月5日には一転して、新たな最高指導者を「プロフェッショナル」であり、「一部では非常に評価が高い人物だ」と持ち上げた。

それでも、米国が1月に特殊部隊デルタフォースによる急襲作戦でベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を拘束した後のような、対米協調的な後継者をイランでは見出せていないとクロッカーは言う。むしろ新たなイラン指導部は「以前よりも強硬で厳しい」。

「空爆だけでこの体制を倒すことはできないのは明らかだ」と、クロッカーは言う。「新指導部がどのような人々か見れば分かる。全員が革命防衛隊の将官や将校で、現役または元幹部だ。さらに重要なことに、全員がイラン・イラク戦争の退役軍人だ。あの戦争でイランは50万人を失った」

クロッカーはさらに続ける。「現在の体制で重要人物として浮上しているIRGC元司令官のモフセン・レザイは、イラン・イラク戦争の間中ずっと革命防衛隊を率いていた。イラン・イラク戦争では徹底抗戦を主張し、1988年の停戦にも反対で、当時の最高指導者ルホラ・ホメイニにそう進言したことで知られている」

ネタニヤフにミスリードされたトランプ
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