ロシアが、欧州最大のザポリージャ原子力発電所をロシア国内や占領地域の送電網に接続するため、危険を冒して新たな送電線を建設していると、ウクライナのグリーンピースの専門家が明らかにした。これにより、和平交渉でも最大の難題の一つとなっていた同原発の帰属問題は、さらに解決が遠のいた。

  ◾️ロシア・ウクライナ戦争の最前線にあるザポリージャ原発

グリーンピースが7月21日に公表した報告書によると、衛星画像の分析では、ロシアは占領下のザポリージャ州メリトポリから、隣接するヘルソン州ヘニチェスクまで新たな送電線を建設している。「死のハイウェイ」と呼ばれるM18幹線道路と並行して走るルートだ。

M18幹線道路はウクライナ北東部のハルキウとロシアが2014年に併合したクリミア半島を結ぶロシア軍の重要な補給路。「死のハイウェイ」という呼称は、2026年春以降、ここを通るロシア軍の車列がウクライナ軍のドローン攻撃を繰り返し受け、多数の車両が破壊されたことから付けられた。

グリーンピースによれば、この送電線はザポリージャ原発をロシア占領地域の送電網に接続し、最終的にはロシア本土の電力網に組み込むための重要なインフラだ。ロシアが原発を恒久的に支配する意思を示す動きだという。

ただし同団体によれば、ここ数週間に及ぶウクライナ軍のドローン攻撃によって建設工事はしばしば妨げられている。

ロシア軍は、2022年2月下旬にウクライナへの全面侵攻を開始した直後にザポリージャ原発を占拠した。

ロシア軍とウクライナ軍が対峙する前線近くに位置するこの原発では、現在もウクライナ人の運転員が勤務を続けている。

外部電源の全面喪失22回
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