卒業後や進学前に一定期間を社会体験活動に充てる「ギャップイヤー」が、アメリカで広がりを見せている。その背景には、雇用市場の低迷や燃え尽き症候群、大学卒業後の将来への不安がある。

より多くの学生や新卒者が、フルタイムの就職や大学院進学を先送りして旅行や短期の仕事をしたり、社会経験を積んだり、キャリアプランの見直しを行ったりしている。

アメリカの新卒向け雇用市場は現在、AI(人工知能)による業務の変化、ホワイトカラーの採用控え、未経験者向けの仕事の削減などの影響で厳しい状況にある。

世論調査会社シビックサイエンスによれば、ギャップイヤーを計画している卒業生の割合は、2024年の8%から26年には22%に急増。一方、卒業後すぐに就職する予定だと答えた割合は、38%から22%に低下している。

新卒者の間では就職の見通しに対する悲観論が広がっているようだ。履歴書作成支援サービス「Kickresume」が紹介するデータによると、卒業生の58%が大学卒業後も「最初の仕事」を探し続けており、3分の2近くが自分にはない経験を企業側から求められたという。