- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- 民主党予備選、穏健派がどの候補に一本化できるかが今…
民主党予備選、穏健派がどの候補に一本化できるかが今後の焦点
![](https://f.img-newsweekjapan.jp/reizei/assets_c/2020/02/rei200213-demo-thumb-720xauto-184337.jpg)
サンダースは現時点でのトップに躍り出たがNH州の得票は前回より大きく減らした Rick Wilking-REUTERS
<ニューハンプシャーでのサンダース勝利で、民主党内の過半数を占める穏健派の今後の動向が予備選の鍵になってきた>
2月11日にニューハンプシャー州の予備選が終わり、民主党の大統領候補絞り込みについては、当面の構図が見えてきました。とりあえず、現時点での状況と今後の注目点を整理しておきます。
1)サンダース候補はアイオワで僅差の2位、そしてニューハンプシャーで勝利ということでトップに躍り出たのは事実。一方で、地元バーモントの隣の州であるニューハンプシャーで、2016年には60%得票していたのが、今回は25.7%というのはやや苦戦とも言える。だが、陣営の結束は固く、2016年以上に「負けてもいつまでも負けを認めない」可能性はある。また、ウォーレン候補が失速しつつある中では、唯一の左派候補としてますます妥協はできなくなっている。
2)ブティジェッジ候補は、アイオワで1位、そしてニューハンプシャーでも24.4%(首位のサンダースとは1.3%差)の2位と健闘。だが、続くネバダ、サウスカロライナでは有色人種票が取れそうもなく(黒人有権者の支持が低い)、また3月3日のスーパー・チューズデーへ向けての全国組織も未整備。本人の経験不足もあり、オバマ級の「旋風」を起こす勢いはまだない。
3)クロブチャー候補は、2月7日のテレビ討論で切れ味の良いところを見せて急上昇。得票率19.8%の3位は大健闘。大学はイエール、法科大学院はシカゴという俊秀で、法曹から政界入りし、上院議員として「典型的な中道州で民主党から立候補して3回連続当選」は立派。国政への経験も十分。一方で、組織力は未知数。
4)ウォーレン候補は、アイオワ3位、ニューハンプシャー4位と精彩を欠いている。政策を左派で行くのか中道にシフトするのか、ハッキリしない中で失速中。
5)バイデン候補は、アイオワ4位、ニューハンプシャー5位と大失速。最大の問題は、「トランプの改悪をひっくり返してオバマ時代に戻す」という姿勢が、「オバマの8年間にも不満」という若い世代にはまったく響かないこと、そして本人がおそらくその点を理解していないこと。サウスカロライナ予備選(29日)では、黒人票を独占しての復活を期しているが、空振りに終わると完全に赤信号が点く可能性も。
6)ブルームバーグ候補は、序盤4州の予備選は回避して、いきなり3月3日のスーパー・チューズデーに参戦という戦略。選挙資金としては無尽蔵と言える個人資金を投入して既にテレビキャンペーンをスタートしており、全国世論調査での支持率は上昇中。だが、ここへ来て「ニューヨーク市警の差別的な捜査方法を擁護した発言の音声」が出回って苦境に。また、サンダース陣営からは億万長者の金権選挙だと強い反発が出ている。
日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で勝負すればいい 2025.01.08
日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落 2024.12.25
日産とホンダの経営統合と日本経済の空洞化を考える 2024.12.18
医療保険CEO銃殺事件が映すアメリカの現在 2024.12.11
二期目のトランプと「現実世界」を繋ぐのは誰か? 2024.12.04
日本とアメリカの現状否定票、その共通点と相違点 2024.11.27
環境活動家のロバート・ケネディJr.は本当にマックを食べたのか? 2024.11.20
-
港区 営業アシスタント「海外ネットワークを持つ外資系総合商社」フレックス/残業月10h/年休120日
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
- 東京都
- 年収500万円~550万円
- 正社員
-
一般事務/メーカー 残業なし/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
貿易事務/流通関連 駅チカ/外資系企業/20-30代活躍中
株式会社スタッフサービス ミラエール
- 東京都
- 月給20万6,000円~
- 正社員
-
経験5年必須/プリセールス/年商250億円企業/リモート可/外資系企業
SAI DIGITAL株式会社
- 東京都
- 年収400万円~750万円
- 正社員