- HOME
- コラム
- プリンストン発 日本/アメリカ 新時代
- アメリカのオフィスでは、意外にも社内恋愛が生まれに…
アメリカのオフィスでは、意外にも社内恋愛が生まれにくい

アメリカでは「社内恋愛禁止」のケースも多い kieferpix/iStock.
<職場の多様性の実現に真剣に取り組むが故に、特に管理職と部下の恋愛関係には厳しい>
アメリカの「マクドナルド」本社は今月3日、イースターブルックCEOの解任を発表しました。その原因は「部下と恋愛関係を持ったため」ということです。
ただし、独身である同氏は双方の合意の上で恋愛関係を持ったのであり、企業の内規に違反はしても、社会通念上批判されることではないようです。従って、約70万ドル(約7700万円)の退職金に加えて、業績ボーナスなども支払われるそうです。
ちなみに、この種の「社内恋愛禁止」というのは、アメリカでは結構よくあるようです。具体的な理由としては、人事査定や業務命令などにおいて「私情を交えた決定」が起こる危険を避けたいということがあります。
さらには「そのような私情の介入を恐れ、異性間のチームや上下関係ができることを避けるようだと、最終的に人事が歪められてジェンダーのダイバーシティ(多様化)の足を引っ張る」という懸念があるからです。
つまり、女性の上司と男性の直属の部下という組み合わせになるような人事を行っては、万が一にお互いに恋愛感情が発生してしまい、その結果としてビジネスに私情が持ち込まれる、その心配から「女性を管理職にしない」とか「男性の多い職場に女性をどんどん配置できない」というような人事慣行になると、結果的に女性の権利が制限されてしまう――そうしたロジックです。それならば管理職には厳格に、ということです。
男女関係などにはオープンなアメリカにしては、厳しすぎる印象があるかもしれません。そのぐらい、ダイバーシティの実現について、アメリカ社会は真剣にやっているということです。
これに加えて、アメリカには「社内恋愛を好まない」というカルチャーが背景にあるのも事実だと思います。
一つは、とにかく仕事や職場は「嫌い」であり、生活のための「必要悪、コストとしての束縛、苦役」という大前提があります。もちろん、アメリカでも高いモラルとモチベーションを持って仕事をしている人は大勢いますが、それでもほとんどの人は、1日でも早く「ハッピーリタイアメント」をしたいと思っています。
例えば、日本には文房具を好むというカルチャーがありますが、アメリカ人は「文房具イコール嫌いな仕事の道具」というイメージがあり、文房具そのものを愛玩するということはありません。ですから余程のことがない限り、仕事の人間関係をプライベートな時間に持ち込むことはないし、その結果として社内恋愛は起こりにくいのです。
アメリカの保守派はどうして温暖化理論を信じないのか? 2025.07.09
熱中症対策の決定打が、どうして日本では普及しないのか? 2025.07.02
トランプのイラン空爆と、米民主党のさらなる左傾化 2025.06.26
イラン攻撃への関与で真っ二つに割れるトランプ支持層 2025.06.18
天才的なヒラメキとともに躍動する姿を見せ続けた......長嶋茂雄の愛された時代 2025.06.04
混乱回避に成功した米ニューアーク空港と航空行政 2025.05.28
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/港区/東京都/web系SE・PG
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
港区・虎ノ門ヒルズ/外資系大手企業内での一般事務/資料のスキャニング、保管
日本アスペクトコア株式会社
- 東京都
- 月給22万700円~
- 正社員
-
外資系大手コーヒーメーカー向けIotアプリ開発/中央区/web系SE・PG/東京都
株式会社ケーエムケーワールド
- 東京都
- 年収550万円~900万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社プロジェクトトリガー
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員